答え:ケルト系住民パリシイ族から取られた名前
芸術と文化と美食と歴史が混在する都市。花の都パリ。ヨーロッパの中でも際立った街で、200万人を擁する経済都市でもあります。パリジャンヌ(パリっ子)になることに憧れる女性も多いと聞きます。
私たちが知っている華やかなパリ。カタカナではパリと書きます。しかし英語表記を見るとparisになっているではありませんか。「パリス…」なんで複数形??? どうしてだろうと感じますよね。実はパリの語源はParisiusパリシウス「田舎者、乱暴者」という意味があります。この複数形がParisiiパリシイになり、iiが無くなり英語表記でparisになりました。
しかしこのparisiiが使われ始めたのは今から2000年近く前のこと。今のパリの街並みとは全然違います。
ローマ軍がこの街を制圧するにあたり、そこに住んでいたケルト系住民のことを「田舎者、乱暴者」を意味するparisiiと呼んでいたので、その言葉が現代にまで生き続け、今のparisという名前が残りました。
ですから複数形を指してparisと表記しているのではなく、昔の民族の名前からとった都市ということなんです。
ちなみに皆さんはパリ症候群というというのをご存知ですか?
パリ症候群(パリしょうこうぐん、仏: syndrome de Paris, 英: Paris syndrome)とは、異文化における適応障害の一種であり、カルチャーショックの一種。「流行の発信地」などといったイメージに憧れてパリで暮らし始めた外国人が、現地の習慣や文化などにうまく適応できずに精神的なバランスを崩し、鬱病に近い症状を訴える状態を指す精神医学用語である[1]。「憧れを抱いてパリに住む日本人を襲う適応障害の一種。日常生活のストレスが高じ、妄想や幻覚、自律神経の失調や抑うつ症状をまねく」ともいう。
出典:Wikipedia
パリに対する理想と現実が違いすぎたということですね。パリではすべての女性がシャネルを付けているわけではないし、道端にごみが落ちていないということもありません。あとフランス語を聞き取るのが難しそうですし、自分の主張をきちんと言える人でないと、フランスで順応するのは大変かもしれません。
それにしてもパリ症候群という名前が付くのもすごいですね。それほどパリに対する理想が高いということなのでしょうか…。これからパリに住もうと思っている方がいましたら事前に調べてから行かれるのをお勧めします!