フェアトレード(Fair trade)とは、中南米やアフリカやアジアなどの開発途上国の製品や原料を、質に合った適正な価格で継続的に取引を行なうことです。品質が良いと判断した場合には、市場価格の平均以上の価格で取引がされることもあります。そのような取引を行なうことによって、立場の弱い生産者や労働者の生活改善と自立を助けることができます。日本語で訳せば「公正な取引もしくは貿易」と言えるでしょう。
フェアトレードの概念が無い時代には、生産者や労働者は低賃金など劣悪な労働条件を強いられていました。地主や企業から搾取されていたのです。頑張って働いても一日に数百円程度しか手に入れられませんでしたので、これでは家族を養うことは難しいですよね。そのため子供たちも農園で働かなくてはなりません。そうなると子供たちは教育を受ける機会が無くなり、大人になっても貧困から抜け出せなくなってしまうのです。悪循環ですよね。彼らは正当な対価を受けられないでいたのです。
また、多く収穫しようとすると農薬をたくさん使うようになります。そうすると環境破壊につながってしまいます。そういった問題を解消するためにフェアトレードという取引が生まれてきたのです。
「じゃあフェアトレードは良いこと尽くしなんだな」と思うかもしれませんが、商品プラスの付加価値が必要になりますので、少し高くなります。あと日本ではまだフェアトレードが認知されていないため、労働者のことを考えて購入するというよりかは、自分に気に入ったコーヒーを買う方が多いのかもしれません。
では、皆さんがフェアトレードの商品を買いたい場合、どうすれば良いのでしょうか。このマーク⇩が付いていればフェアトレードの商品です。
このマークが付いている商品は、生産、輸出入、加工、製造工程の全工程で、国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)が定めた基準を満たしていますよ、という証明となっています。もしかしたらこのマークではなく、企業独自のマークを用いている場合もありますので、フェアトレードの商品かどうか確認してください。
最近では大手スーパーでもフェアトレードコーヒーは売っていますし、レストランなどでも利用されています。大手コーヒーショップのタリーズやスターバックスでも取り扱っていますので、店員にオーダーすれば飲むことができますので、皆さんもフェアトレードの理念に賛同されたのであれば、一度飲んでみてはいかがでしょうか?