貴殿のふとした疑問に答えるブログ

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デベロッパーとゼネコンって何?

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 2020年の東京オリンピックに向けて、オリンピックスタジアムや有明アリーナなどたくさんの建物が造られています。また、首都圏では、都心との交通利便性が高い東京23区内を中心にしたマンション供給がこれからも続くと思われます。

 

そこで、登場するのが「デベロッパー」と「ゼネコン」です。この2つは不動産業界で用いられる言葉です。聞いたことあるでしょうか?この2つにどんな違いがあるのでしょうか。

 

デベロッパー】(Developer)とは、開発者という意味です。不動産関係で用いる場合は「街や土地を開発する不動産会社」と言えるでしょう。主にどんな仕事をしているのでしょうか。


デベロッパー企業→三井不動産・三菱地所・阪急阪神不動産・東京建物・東急不動産・森ビル・住友不動産・野村不動産などが有名。

 

①街の再開発
商業施設や周辺の住宅開発、インフラ整備などの街づくりを行います。
②大規模な住宅街造成
土地を買い、整備し、家を建て、販売することを行います。
③マンション開発事業
マンションを一からプロデュースし、建設し、販売します。

 

ゼネコン】とは、ゼネラル・コントラクター(General Contractor)が省略されてできた言葉です。ゼネコンは総合建設会社のことを指します。不動産を「造る側」の企業であり、「建築を請け負う」ことが仕事になります。


ゼネコン企業→鹿島建設・大成建設・清水建設・竹中工務店・大林組など。この5つは売上高が1兆円を超えるのでスーパーゼネコンとも呼ばれています。

 

ゼネコン会社が建設の全てを行うことはまずありません。自社で全てを行うというよりは、元請業者として施工全体を管理する役割を担っています。

 

①現場の安全管理
現場の安全管理を徹底しますし、労働時間の管理もします。作業員の安全を見守ります。
②不動産の建築工程の管理
建物を造るには様々な工程があります。工程に遅れが出ないように業者間の進捗度を管理します。
③全体の原価管理
資材費用や人件費などの建築に関わる全ての原価を管理し、決められた予算内で建てられるよう調整します。
④建物の品質管理
建物を建てるにあたり図面が作成されますが、図面通りに建てられているか、また指定された資材を用いているかなどをチェックし、全工程を管理します。

 

ーまとめー
●デベロッパーとゼネコンの違い
デベロッパーは土地購入し、開発し、販売します。ゼネコンはデベロッパーの構想を実際に建築する指揮を執ります。
ですから、デベロッパーとゼネコンはタッグを組んだパートナーと言えるでしょう!

 

皆さんが住んでいるマンションや働いているビル。またスタジアムやホールなどは彼らの仕事によって建設されたわけですね。自分が普段利用している建物がどこのデベロッパーとゼネコンが関わっているのかを知るのも意外と面白いかもしれませんね。

 

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