よく関西は「私鉄王国」と呼ばれています。皆さんは阪急・阪神・南海・京阪・近鉄をご存知でしょうか。この5社はみな、大阪の中心部から各地域に線路が伸びています。私は関西に住んだことはありませんが、この5社の電車に乗りたくてわざわざ大阪まで行ったことがあります。大阪は鉄道好きには本当に面白い場所です。
では、それぞれの鉄道会社にはどんな特色があるのでしょうか。簡単に見てみましょう。
阪急
阪急は大阪梅田と神戸・宝塚・京都を結ぶ鉄道で、宝塚歌劇団を運営していることでも有名ですね。創業者の小林一三が作りました。
この阪急梅田駅はホームがとても大きく、3線同時発車を見ることもでき圧巻です。車体はすべてマルーン色で統一され気品を感じさせてくれる会社です。高級住宅街を通るイメージがあります。
阪神
阪神と言えば阪神タイガースですよね。梅田から神戸まで結んでいて途中に甲子園駅があります。神戸方面へはJRと阪急がライバルですが、阪神は駅の数が多く、駅間の距離も短いため他社との時間勝負では勝てません。その代わり普通列車に高加速、高減速性能を追求した「ジェットカー」があります。以前「ザ!鉄腕!ダッシュ‼」でTOKIOとジェットカーが駅間リレーをしていました。
南海
南海は日本最古の私鉄です。大阪の難波が起点となり和歌山、高野山、関西国際空港を結んでいます。南海には「ラピート」という空港アクセス特急があります。奇抜なスタイルゆえ「鉄人28号」などと呼ばれています。
京阪
京阪は大阪、京都、滋賀に路線網を持つ鉄道会社です。京阪の特徴は何といっても個性的な車両でしょう。車内にテレビが付いている「テレビカー」(2013年に終了)、無料で乗れるダブルデッカー(2階建て車両)などはとても人気の車両です。発車メロディーも面白く、駅ごとにメロディーは違うが通して乗ると一つの曲になっています。詳しくはYouTubeで聞いてみてください。
近鉄
近鉄は大阪府・奈良県・京都府・三重県・愛知県にまたがる私鉄最長の路線網を持つ鉄道会社で、総営業キロ数は、501.1kmにもなります。路線図を見ると大阪と奈良はごちゃごちゃしていて行先も色々です。大和西大寺駅では4方向から電車が入選してきますのでホームから見ていても飽きません。
少しですが関西の私鉄の特徴を挙げてみました。それぞれの会社に個性とプライドが見て取れます。スピードではJR西日本が一歩リードしていますので、JRに対抗する各私鉄の頑張りも見どころです。外国人も関西にはたくさん来ていますので、どんどん沿線地域を盛り上げていってもらいたいと思います。