参照:wikipedia
本日、湯河原に行き温泉に行ってきました。ここの温泉は無色透明無臭でクセが無く、肌に優しいお湯でした。湯河原温泉は、別名「薬師の湯」とも呼ばれており、その名の通り、体を癒すさまざまな効能がある温泉です。観光客やリタイアされた方にも人気の温泉街です。
みなさんは「湯河原」がどこにあるかご存知でしょうか。神奈川県の一番西南端に位置しています。駅の一つ先は静岡県熱海になりますので、関東の端と言っていいでしょう。湯河原は一年を通じて温暖で風光明媚な所で、温暖な場所を生かして柑橘系の果物も栽培しています。
湯河原は、かの万葉集にも詠まれ、古くから万病に効くと評判の良質な温泉が湧く場所として知られていました。それゆえ将軍家にも献上されていたお湯でもあります。
ちなみに万葉集とは、今から約1200年前(奈良時代)につくられた日本最古の一大国民歌集で、上は天皇から下は一般庶民にいたるまで各階級の人々の歌が集められていて、約四千五百余首の歌がおさめられています。その中で唯一温泉のことが詠われたのが名湯湯河原温泉です。
「あしがりのとひのかふちにいづるゆの よにもたよらにころがいはなくに」
前半の部分が湯河原温泉のことを指しています。→「足柄の土肥の河内に出づる湯の」
昔は湯河原地方のことを土肥と呼ばれていました。
明治時代中頃からは、秘湯の趣きと風情を求めて文人たちが数多く訪れ、この地を舞台とした作品を遺しています。国木田独歩や夏目漱石、与謝野晶子に島崎藤村。まさに文人たちの安らぎの聖地となっていったのです。ちなみに現在の湯河原にはトラベルミステリーの第一人者である、西村京太郎さんの記念館があります。
湯河原温泉は、お隣の熱海温泉とよく比較されます。熱海は新幹線も停まる駅なので外国人を含め観光客がたくさんやってきます。それゆえ大きなホテルが建ち並んでいますが、対して湯河原は旅館が多いです。特に奥湯河原には高級旅館が鎮座しています。人も熱海に比べて多くはありません。静かなのを好むなら湯河原で、花火など観光資源を重視するなら熱海が良いかもしれませんね。
東海道線を使えば東京駅から一本で行くことができますので、日ごろの疲れを癒しに行ってみるのはどうでしょうか?