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最近、色々な場所で多言語表示が多いのはなぜか?

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多言語表示、英語ではMulti-language Displayになります。看板や画面上に複数の言語(日本語、英語、中国語、韓国語など)を同時に、または切り換えて表示するものです。なぜ多言語表示が増えたのでしょうか?簡単に言えば、日本に来る外国人が増えたからです。ですから至る所で多言語表示が見られるようになりました。

 

病院や役所、駅や空港や観光地など多くの人が行き来するところで多言語表示がなされています。そのような場所は日本人だけでなく外国人も利用します。日本語を理解できない、もしくは話せない外国人にとってみれば大変ありがたいものですね。しかし一方日本人にしてみれば、電光掲示板の場合に日本語表示が出てくるまで何秒か何十秒待たなければなりません。煩わしいと感じる人もいるでしょう。

 

しかし、3,4か国語なら許容範囲だと思いますが、外国人が増えるからと言ってスペイン語、ロシア語、フランス語、ベトナム語…など表示させていたら、日本人からしてみれば不便で仕方ありません。それは勘弁です。

 

多言語表示に関して国土交通省(観光庁)は平成26年に「観光立国実現に向けた多言語対応の改善・強化のためのガイドライン」というものを発行しています。以下はその一文です。

観光立国実現のためには、海外プロモーションによる認知度向上等を通じて訪日旅行に関する期待値を高めるだけでなく、訪日外国人旅行者の快適・円滑な移動・滞在のための環境整備を図り、日本に来てよかったと満足してお帰りいただき、またリピーターとしておいでいただくことが大切である。

このため、平成25年6月11日の観光立国推進閣僚会議において決定された「観光立国実現に向けたアクション プログラム」において 美術館 博物館 「観光立国実現に向けたアクション・プログラム」において、美術館・博物館、自然公園、観光地、道路、公共交通機関等について、外国人目線に立った各分野に共通するガイドラインを策定し、多言語対応の改善・強化を図ることとされたところである。

 

このことからも分かるように多言語表示は外国人目線に立って考えた結果、官民が街の至る所に設置していったということになります。まあ分かりますね。

 

しかし多言語表示にするメリットはもう一つあります。それは職員のためです。駅を例にして考えてみましょう。駅員は限られた人数で職務をこなしています。しかし外国人の数が毎年増えていったら駅員は外国人の対応に追われてしてしまいパンクしてしまいますよね。そして駅員も外国人も英語を話せるとは限りません。当然対応に苦慮しますし、説明に時間もかかってしまいます。そうなると必然的に日本人へのサービスも低下してしまうでしょう。そのサービス低下を少しでも減らせるのが多言語表示です。一つの看板やディスプレイで多くの外国人に情報を提供することができますし、職員の負担も減らせるのです。

 

多言語表示の煩わしさはあるかもしれませんが、結果的に日本人へのサービス低下を最小限に抑えていると考えた方がいいかもしれませんね。

 

それで結論として、外国に行く場合は可能な限り現地の情報を仕入れておいて、スムーズな旅を心掛けたいと思います。

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