高速道路を走っていて中央分離帯に植栽があるのはなぜだろうと疑問に思ったことは無いでしょうか?ほとんどの方は気にしていないと思います。言われてみれば…という感じでしょう。ネクスコ東日本のサイトには答えが載っていました。
以下の理由から中央分離帯に植栽があるようです。
①夜間、反対車線を走る車のヘッドライトの眩しさを防ぐため
最近の車は、ライトが下向きでも眩しい車が増えましたよね。眩しいと運転にも支障をきたしますし、目も疲れてきます。その眩しさを軽減できるのは助かります。
②ドライバーに道路の線形(曲がっていく方向)を分かりやすくするため
高速道路は直線よりカーブの方が多いです。ですから植栽があることによって線形が分かりやすくなり安全運転につながります。
③単調になりがちな走行景観に変化をつけるため
一般道とは違い、一定のスピードで走る高速道路は眠気が起きやすかったり、注意力が散漫になる時が多いです。植栽があることで景観に変化が生まれ眠気防止などにも役立っているようです。
何気に走っている高速道路ですが、安全運転ができるように工夫がなされているんですね。
先ほど、高速道路はカーブが多いと書きました。まっすぐな直線道路とカーブをつなげて滑らかな曲線にしているようです。これにも理由があります。
①自然の地形になじませているから
日本の地図を見るとほとんどが山に囲まれています。平地はごく一部です。ということは高速道路も山を縫うように作らなければなりません。直線に道路を通した方が距離も短くて済むのですが、たくさんのトンネルを掘るとなると多額の費用がかかってしまいます。そのため山や川に沿って道路を造った結果、必然的にカーブが多くなりました。
②直線の道路にすると運転者の注意が散漫になるから
直線がずっと続くと運転者の注意が散漫になります。変化がないからです。適度にカーブがあると自然と体が動きますし、カーブすることによって景色も変わっていきます。ですからわざとカーブを造って変化をもたらしているようです。
どうしても高速道路を利用する場合、料金は幾らか、このサービスエリアには何が売っているのか、など気にしていると思います。植栽があることやカーブの事なんか気にしてはいないと思います。でもそれでいいのでしょう。それは無意識のうちに安全運転できるようにされているということです。