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なんで今、昆虫食が注目されているの?

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写真はイナゴの佃煮

 

皆さんは昆虫を食べたことはありますか?私は父の影響でハチの子やイナゴの佃煮は食べたことがあります。小さいころ何だか分からずに食べさせられたのでそれらに抵抗はありませんでしたが、今食べろと言われたら抵抗ありありです。

 

どんなものを食べられているかというと、カメムシ系(カメムシ、タガメ、セミ)、甲虫系(ゲンゴロウ、タマムシ)、蝶の幼虫系、蜂系、バッタ系(バッタ、イナゴ、コオロギ)、ハエ系、その他シロアリやゴキブリも食べる地域があります。考えただけでゾッとしますね。

 

日本人のほとんどの人は虫を食べるのを嫌がるでしょう。「虫なんて気持ち悪い」など心理的に受け付けないのでしょう。しかし今、これら昆虫食にスポットが当てられています。それはどうしてでしょうか。

 

先進国では、食糧事情が良くなりわざわざ虫を食べなくても美味しく栄養価の高いものを食べることができます。しかし将来もそのような食生活を続けられるかは未知数です。なぜなら世界的な人口増加によって、莫大な量の食糧が必要となってくるからです。国連が発表した『世界人口予測2017年改定版』によると現在76億人が地球上にいますが、2050年に98億人に達すると予測されています。日本では人口が減少していきますが、世界的に見れば22憶人増える見込みです。

 

それ以外の要因としても、環境汚染や温暖化、気候変動などにより、食糧や水資源の確保が難しくなってゆきます。今でさえすべての人に食料が行き届いていないのに、さらにその人数が増えていくのです。

 

そのため食料として昆虫が世界的に注目されてきたのです。昆虫は牛や豚を飼育するよりも少ない飼料と水で育てることが可能になります。種類にもよりますが、栄養価もたんぱく質が豊富で、鉄分やミネラルも入っています。よく、「虫は貴重なたんぱく源」と言われますがその通りなんですね。

 

虫の栄養価は分かりましたが、虫を捕って食べてもいいのでしょうか。虫には雑菌が付着しているかもしれず、寄生虫を持っている者もありますので、洗って加熱した方が良いでしょう。

 

日本人は虫を食べることに抵抗を持っている方が多いので、すぐに昆虫が食卓に並ぶことは無いかもしれませんが、数十年後にはみんなポリポリと虫を食べているのかもしれませんね。

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