現在の国道1号は旧東海道と京街道を前身とする路線だけあって、昔から交通量も多く、東京、神奈川、愛知、京都、大阪など主要な都市を結んでいる重要な道路の一つです。国道とは、都道府県庁所在地や重要な都市間を結ぶ道路、重要な空港・港などと高速自動車国道や主要な一般国道とを結ぶ道路などが指定の対象で、現在459本の国道があります。このような大きな道路と幹線道路は何が違うのでしょうか。
まず幹線道路とは何でしょうか。「幹線道路とは、全国的また地域的、あるいは都市内において骨格的な道路網を形成する道路と定義されています」。重要な道路というのは分かりますが、いまいちピンと来ないですね。
なお道路法における種類は4つに分類できます。
①高速自動車国道(高速道路)
②一般国道
③都道府県道
④市町村道
この中で幹線道路と呼べるのは、①高速自動車国道(高速道路)、②一般国道、③都道府県道になります。ということは比較的大きい道路であれば幹線道路と言えるでしょう。
幹線道路の特徴としては交通量が多く、沿道に商業施設が建てられていることが挙げられます。それゆえ時間帯や場所によっては慢性的な渋滞に悩まされることがありますね。そして交通量が多いということは大気汚染や騒音問題もあります
では一般国道で交通量が多いのはどこでしょうか。国土交通省が5年ごとに発表している交通量の3つを挙げます。
①保土ヶ谷バイパス(国道16号)
神奈川県にある高規格道路で、片側3車線で最高時速80キロも出せるのに無料という神道路ではありますが、なんせ交通量が半端ないです。横浜市旭区内で平日日中12時間あたりの通過台数が10万3633台、1日当たりだと16万台も通行する道路で、渋滞も日常茶飯事です。令和2年に首都高「横浜北西線」が開通したので、保土ヶ谷バイパスの交通がそちらに分散され、渋滞の緩和が見込まれるでしょう。
②新潟バイパスほか(国道7号、8号、116号など)
新潟バイパスの新潟市中央区内で平日日中12時間あたり通過台数が10万3616台に上ります。僅差で2位です。新潟には渋滞があまり無いようなイメージがありましたが堂々の2位にランクインです。
③新御堂筋(国道423号)
大阪の有名な道路です。道路の間に大阪メトロ御堂筋線と北大阪急行電鉄が走っています。平日日中12時間あたりの通過台数が9万895台と、西日本の一般道でトップです。
今回は幹線道路に関しての情報でした。皆さんの近くの幹線道路はどんな道路でしょうか。私は国道1号が一番近い幹線道路になります。