貴殿のふとした疑問に答えるブログ

ふと疑問に思う「なぜ?」「どうして?」「〇〇って何?」に答えるブログです。

結局、東海道本線って何なん?

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多くの人は東海道本線(もしくは東海道線)と聞いたら何を思い浮かべるでしょうか?関東に住んでいれば「東京から熱海まで行く電車でしょ」と言うかもしれません。名古屋圏に住んでいれば、「浜松から大垣、もしくは米原に行く電車でしょ」と言うかもしれません。関西圏に住んでいれば「東海道線?京都線のこと?」と言うかもしれません。

 

東海道本線とは東京駅から神戸駅までの全長589.5 km(支線を除く)の路線になります。鉄道の興味のない方は、上記に挙げた区間が東海道線だと勘違いしておられる方もいるでしょう。なぜなら東京駅と神戸駅の東海道線内を結ぶ列車が無いからです。サンライズ出雲・瀬戸は東京から神戸までを通りますが、多くの列車は自社内(東・東海・西)で完結してしまいます。そして現在は、上野東京ラインのように東海道線の始点である東京駅を突っ切り、東北本線を走って宇都宮駅まで行っています。分かりにくいですよね。

 

東海道線の管轄と区間をまとめるとこうなります↓

・東海道線 (JR東日本) (東京駅 - 熱海駅間)

・東海道線 (JR東海 静岡地区) (熱海駅 - 豊橋駅間)

・東海道線 (JR東海 名古屋地区) (豊橋駅 - 米原駅間)

・琵琶湖線 (JR西日本 米原駅 - 京都駅間)

・JR京都線 (JR西日本 京都駅 - 大阪駅間)

・JR神戸線 (JR西日本 大阪駅 - 神戸駅間)

 

特にややこしいのはJR西日本ですね。琵琶湖線、京都線、神戸線など愛称で呼んでいるからです。関西圏の人はこちらの愛称の方がしっくりくるかもしれませんね。例えば神戸線は、東海道線の終点である神戸駅が終わりと思いきや、神戸駅からそのまま山陽本線を走って姫路駅まで走っていきます。

 

ややこしいのがもう一つ。徳川家康が整備した東海道は、日本橋(江戸)から三条大橋(京都)に至る街道のことで、宿場が53箇所設けられているいわゆる東海道五十三次のことです。東京-京都間です。東海道は現在で言えば国道1号線にあたり区間は日本橋(東京)-梅田(大阪)となっています。鉄道は先ほど述べた通り、東京-神戸となっています。同じ東海道でも終点が京都、大阪、神戸とバラバラなのです。

 

多くの人にとって、東海道線の始点と終点がどこであろうと関係はないですね。新幹線に乗れば東京から約3時間で神戸まで行くことができます。しかし東海道線の思いを馳せたいのであれば鈍行で東京と神戸を行き来するのも味があっていいでしょう。8,9時間かかりますが、いろいろな景色を楽しめるに違いありません。その際の注意点として、静岡区間ではロングシートがお出迎えしていますのでお気をつけて。

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