奈良県と聞くと何を思い浮かべますか？奈良の大仏、奈良公園の鹿、法隆寺、奈良漬けなどでしょうか。歴史ある地域ですのでお寺などが有名ですね。修学旅行でもよく選ばれる地域の一つでもあります。学生の頃は歴史に興味がある子も少ないので、お寺の良さなども分からないで回ることも少なくないですが、大人になるとまた違った趣を感じられる場所でもあります。
奈良県はどうしても京都や大阪や神戸の陰に埋もれがちになってしまいます。例えば、京都は街中に神社仏閣がたくさんあり色々と回ることができますが、奈良のお寺などは各市に点在していますのであちこち移動する必要が出てきます。大阪はエンターテインメントが充実していますが、奈良はどちらかというと落ち着いた雰囲気を醸し出しています。神戸は港町で異国文化あふれる地域ですが、奈良は内陸県で異国要素はあまり感じられません。
奈良県へ来る人は日帰り客が多く、大阪や京都に泊まって一日だけ奈良を観光するという方も少なくありません。私も去年、大阪に泊まって奈良を一日観光しました。そうできるのも奈良公園や東大寺、春日大社などの有名観光地がある奈良市は大阪からも近く、1時間で行くことが出来てしまうからです。
奈良県で運営する鉄道会社はJRと近鉄だけで、JRの駅は33駅、近鉄の駅は90駅と近鉄の方が多く駅を有し、観光地の最寄り駅のほとんども近鉄が抑えています。近鉄あっての奈良県ですね。その便利さゆえに奈良県の日帰り客が多くなっている要因の一つかもしれません。
どうしても三都（京都、大阪、神戸）の陰に隠れてしまいますが、ここからは奈良の魅力を書かせていただきます。奈良県は内陸県の中でも一番面積の小さな県です。全国でも8番目に小さな県です。それでもユネスコ世界遺産、国宝建造物、特別史跡など都道府県の中ではどれも日本最多となっています。このように奈良県は小さな県ですが歴史と文化が凝縮された場所とも言えるのではないでしょうか。
奈良県は歴史のあるという点で京都と比べられがちですが、京都は人であふれていますが、奈良は観光地でも人でごった返すということはまずありません。のんびりとした感じです。良い意味で観光地化され尽くしていないのもいいですね。奈良県の北部は大阪や京都に近く住宅街も広がっていますが、南部はほとんどが山で紀伊山地の豊かな自然はとても魅力的です。奈良県に空港や新幹線の駅があればもっと人が来るでしょうが、今ののんびりとした雰囲気が良いと思うのは私だけでしょうか。今回はロマンあふれる古都奈良について考えてみました。
