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水蒸気だったり、水がぬるくても温泉って言えるの? 

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日本人の多くは温泉に入るのが好きと言うでしょう。日本各地に温泉があって昔から私たちに馴染みのあるものです。なぜだか温泉は寒い冬だけでなく、夏でも入りたくなる不思議なお湯です。しかし温泉は熱いお湯をイメージするかもしれませんが、実は冷たい温泉もありますし、水蒸気の温泉もあります。では温泉とは何でしょうか。今回は温泉の定義について少し考えていきたいと思います。

 

温泉には法律による定義があります。分かりやすく言うと、地中から湧き出す水や水蒸気のうち温度が25度以上、決まった量の成分が1つ以上とけているかのどちらかにあてはまれば温泉です。ですから水蒸気の温泉もあれば、25度以下の冷たい温泉もあるんです。

 

例えば、水蒸気の温泉で馴染みのあるのが箱根にある大涌谷です。地熱を利用してできたゆで卵(黒たまご)が有名な場所です。温泉に含まれる硫黄と鉄分が結びつくことで黒い硫化鉄となり卵の殻に付着し、卵の殻を黒く変色させることから黒たまごと呼ばれています。

 

冷たい温泉(25度未満)のことを冷鉱泉と言います。25度の温泉ってあまりピンと来ないですよね。長野県に毒沢温泉があります。武田信玄の隠し湯であったとも言われている温泉です。この温泉は冷鉱泉の中でもかなり冷たい部類に入ります。源泉温度は約2-4度で、ぬるいとかひんやりではなくメチャクチャ冷たい温泉です。泉質は、含鉄-アルミニウム-硫酸塩冷鉱泉で、きちんと成分が含まれていますので冷たいですが温泉です。

 

日本は火山大国ですので各地で温泉を楽しむことができます。火山のマグマに雨水(地下水)や化石海水(地層に閉とじこめられた大昔の海水)が混ざって温泉として地表に噴き出します。このように火山に関係している温泉を「火山性温泉」と言います。箱根や別府などがそうですね。

 

しかし、周囲に火山が無いのに熱い温泉を出すものもあります。このような温泉を「非火山性温泉」といい、兵庫県の有馬温泉や和歌山県の湯の峰温泉などが該当します。とても深いところから断層を伝って熱い水を湧きだしているのです。

 

スーパー銭湯などでも〇〇温泉と書かれています。山が無い東京や横浜にもこのような施設がありますね。しかしこれらもれっきとした温泉です。地球は中心に近づくほど熱くなっていますので、火山が無くても深くまで掘ることで成分が入っていたり、25度以上の温泉が出てくるのです。条件は深く掘ったところに水源があるか、また多くの水があるかです。

 

今回は温泉の定義について考えてみました。日本各地には色々な種類の温泉がありますので、自分のお気に入りの温泉が見つかるといいですね。

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