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日光節約時間って何? いとややこしきかな

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日光節約時間?なんのこっちゃ、と思われる方も多いでしょう。これはサマータイムのことです。アメリカでは【daylight saving time】と言いますので、直訳すると日光節約時間になります。

 

日本はサマータイムを取り入れていないため、サマータイムがどういうものか分からないという方もおられるかもしれません。今回はこの点を簡単にお伝えします。

 

サマータイムとは、夏の日照時間が長い時期に時計を1時間進めて、太陽が出ている時間を有効に活用しようという制度です。分かるような分からないような…。

 

例えば、日本の夏は朝の6時には太陽が昇り明るくなっています。しかし夏でも冬でも大体の会社は9時出社なので、朝の3時間の日照時間がもったいなく感じてしまいます。そのため、夏場は時間を1時間早める(冬時間だと朝8時に出社する感覚)ことで、少しでも太陽が出ている時間を有効に活用しようというのがサマータイムです。

 

東京の緯度は36度で中緯度ですが、ニューヨークは40度、ロンドンは51度です。北に行くほど夏の日照時間が長く、冬の日照時間が短くなります。日本でも夏と冬では日照時間に差が出ますが、ロンドンの夏場は夜の10時くらいまで明るいのです。そのため緯度が高い地域ほどサマータイムを取り入れています。

 

サマータイムを導入するメリットは、以下のものが挙げられます。

①明るい時間帯での活動時間が増えるので、経済が活性化する

②夕方の日照時間が増えるので、余暇に充てる時間が増える

③明るい時間帯に帰宅できるので、交通事故が減る

 

しかしデメリットもあります。

①生活のリズムが崩れることによる健康被害

②夏時間への切り替え時(その反対も)に混乱する

③カレンダーと時計機能を利用する各種システムの変更にコストがかかる

④サマータイムを導入していない旅行者が混乱する

 

実は日本においても1948年から数年間サマータイムがGHQの指導下のもと導入されましたが、残業の増加や寝不足をもたらすなどの理由で早々に廃止されています。日本には合っていないようですね。

 

サマータイムを取り入れている国でも意見は分かれます。時間の変更は確かに面倒ですし、ややこしく思います。アメリカは領土も広く、海外領土を合わせると9つのタイムゾーンがあります。それだけでもややこしいのに、アリゾナ州とハワイ州だけはサマータイムを取り入れていません。タイムゾーンをまたがる場合、自分が何の時間に合わせればいいのか分からなくなりそうですね。

 

結論として、旅行者は飛行機のチケットを取る際には、サマータイムに気を付けましょう!

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