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なんで東京メトロ東西線って混んでいたの? 今は?

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国土交通省は毎年、混雑率の統計を出しています。特に朝の通勤通学時には車内に多くの人が乗りますので、ひどい場合は身動きが取れないほどです。そしてコロナになる前に混雑率がトップなのが東京メトロ東西線でした。特に木場駅と門前仲町駅の間は199%の混雑率で、定員の2倍にあたる人数です。これは平均値ですので、号車によっては200%を超えるところもあったでしょう。

 

千葉県(船橋市、市川市)から東京方面に向かう路線としては南からJR京葉線、東京メトロ東西線、都営新宿線、JR総武線、京成線があります。常磐線は通っている場所が外れるので除きます。こんなに路線があるのになぜ東西線は混むのでしょうか。

 

まず、京葉線はこの5つの中で一番新しい路線です。もともとが貨物線だったこともあり工場や倉庫が立ち並ぶエリアを通っていますので、乗降者は多くありません。

 

都営新宿線の大きな駅で言えば新宿駅だけです。確かに新宿は巨大ターミナル駅でビジネス客もいますが、ほかの駅はさほど乗り降りの多い駅ではありません。また千葉側の始発が本八幡ということで、すぐに東京都に入ってしまう理由もあって乗降客も多くはありません。

 

総武線は多いです。千葉駅を出発して津田沼、船橋、西船橋を過ぎて、着実に人が増えていきます。錦糸町駅と両国駅の間は194%と東西線に引けを取らない人数です。特に錦糸町は総武快速からの乗り換え客がありますので、最後尾付近は凄まじい込み具合でした。

 

京成線も千葉の成田方面からやって来ますが、その割に人は少ないです。少し遠回りしているせいか都心まで行くのに時間がかかってしまいます。そして終点が上野駅なのも使い勝手が悪いのかもしれません。

 

東西線は東葉高速鉄道と直通していて、千葉側の客を確実に乗せていきます。そして西船橋も多くの客が待ち構えており、途中の快速停車駅である浦安でも乗せていきます。それだけでなく、オフィス街の茅場町、日本橋、大手町に停車しますし、早稲田には早稲田大学の生徒も利用します。とても通勤通学に便利な路線となっています。

 

では今はどうなっているのかというと、東西線は199%から123%へ大幅に減りました。そして総武線も194%から111%へ減っています。テレワークが進んだおかげでここまで利用者が減っていったのです。この減り具合は鉄道会社にしてみたら困りものですね。コロナの影響が少なくなってきたら少しづつ増えていくかもしれませんが、さすがに199%にはならないでしょう。

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