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LCCやMCCが地方空港を使うことでどんなメリットがあるの?

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LCCとは格安航空会社(ロー・コスト・キャリア)のことで、MCCとは中堅航空会社(ミドル・コスト・キャリア)を指しており、LCCと大手航空会社の中間に位置している航空会社です。MCCにはスカイマーク、スターフライヤー、ソラシドエア―などが該当します。

 

これらLCCやMCCが地方空港を拠点とすることでどんな良い事があるのでしょうか。コロナの影響でだいぶ状況が変わりましたが、一例をあげると、中国の春秋航空は茨城空港を就航地に選んで利用者を増やしました。空港使用料や着陸料金が羽田や成田に比べて安いので、その分、チケットを安くして多くの人に利用してもらうことができました(2022年現在、春秋航空は茨城から撤退しています)。

 

着陸料や空港使用料が安いだけではありません。都市部の空港とは違い、混雑していないので自分たちのペースで運行することが可能となっています。離着陸の待機時間もほとんどありません。LCCやMCCは空港での待機時間を極力減らして、すばやく折り返したいと思っていますので、効率よく運用することが可能になります。

 

航空会社だけが得しているわけではありません。地方空港も人が利用してくれれば収入がアップします。空港内にある店の売り上げにも貢献するのです。その地で観光してくれれば地方の活性化につながります。なので自治体をあげて誘致しているのです。

 

利用者としてもメリットがあります。地方空港はアクセスが不便になります。利便性に欠けはしますが、チケットを安く手に入れることができればそれでも良い、と考える利用者はいるでしょう。地方空港から都市部に行くには、バスを都市部まで走らせることなど、自治体の協力が必要になります。安価なアクセスさえ確保できれば移動時間がかかるとしても利用者は増えるでしょう。

 

LCCやMCCが地方空港をサブ空港として利用することは、航空会社、地方空港、利用者の三者にとってメリットとなるのです。コロナが落ち着き、観光需要が回復し出したら、また以前のような活気が戻ってくることを願うばかりです。そのためには自治体としての魅力を高め、空港への利便性を考慮し、インバウンドだけに頼るのではなく留学生やビジネス客の需要も掘り起こせれば、ますます利用価値が高まるのではないだろうか。

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