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大坂と名古屋を結ぶ夜行バス! 7時間もかかるのになぜ需要があるの?

写真はwikipediaから参照 高速バス車両のイメージ

夜行バスと言ったら、東京~大阪、東京~青森、大阪~松山など長距離のバスが多いイメージですね。しかし中には短い路線もあり、なんでこんな路線があるんだろうと疑問に思う事もあるでしょう。その一つが大阪~名古屋を結んでいる夜行バス「青春大阪ドリーム名古屋号」です。7時間かけて走行します。

 

大阪と名古屋の間はいろいろな行き方があります。代表的なのが新幹線でのぞみを利用すれば約50分しかかかりません。近鉄の名阪特急でも約2時間で着いてしまいます。青春18きっぷを利用される方ならJRの在来線を乗り継ぐかもしれませんが、新快速が走っている区間なので約2時間半で着きます。このように大阪~名古屋間はあまり長時間乗車しなくてもいいのです。

 

では、昼間の大阪~名古屋の高速バスも7時間かけているのでしょうか。そんなことはなく3時間程度です。そう考えると、渋滞が少ない夜に7時間もかけて移動するバスにどんなメリットがあるのでしょうか。

 

まずは、青春大阪ドリーム名古屋号の時刻表です。

(大阪方面発)

ユニバーサルスタジオ21:35

大阪駅22:30

千里ニュータウン22:50

京都駅23:50

名古屋駅5:44

 

(名古屋方面発)

名古屋駅23:30

京都駅4:53

千里ニュータウン5:44

大阪駅6:02

ユニバーサルスタジオ6:32

 

この時刻表だけを見れば、「どんだけゆっくり走るんだよ」と思ってしまいますが、途中サービスエリアで停車し、時間調整を行なっています。

 

料金は、学割などを使えば平日2,600円からありました。かなり安いですね。新幹線なら約6,000円、JRの在来線は約3,500円ですので、やはりバスは安さで言えば1番です。しかし休日や学割がきかない場合はJRの在来線よりも高くなってしまいますので料金的なメリットはありません。

 

ではほかにどんなメリットがあるのでしょうか。大阪方面に向かう場合、終点はユニバーサルスタジオジャパン(USJ)になります。USJの開門時間は混み具合によって早まる場合があります。繁忙期の場合は開園時間が7時台になりますので、朝一で並ぶにはこのバスはうってつけのようです。

 

そしてUSJは21時にアトラクションを終了しますので、USJを21:35に出るバスは都合がいいのかもしれません。遊び疲れて眠っているうちに名古屋に着くからです。乗り換えもいりませんし、夜の時間を有効に使えるということで、とりわけ若い方に支持されています。短距離なのに7時間もかけて走る夜行バスですが、それなりに需要はあるんですね。

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