国や都市の名前が変更になることがあります。ここ最近で言うと、ウクライナの首都の名前が「キエフ」から「キーウ」に変更になりました。たくさん報道されているのでキーウと聞いても違和感がなくなってきましたが、いきなり変更されると昔の名前で覚えてしまっていることがあります。では、以前と変わっている名前をあげていきたいと思います。
とりわけインドの都市名が変わっています。
「バンガロール」が「ベンガロール」に
「カルカッタ」が「コルカタ」に
「マドラス」が「チェンナイ」に
「ボンベイ」が「ムンバイ」に変わっています。
かなり変わっていますね。では、そもそもインドの首都はどこでしょうか。インドの首都は「デリー」です。でも「ニューデリー」というのもありますよね。このニューデリーは、デリーの中にある新市街になります。しかしインド政府はニューデリーが首都だと言っているので(首都機能がニューデリー地区に集まっているため)、訳が分からなくなってしまっています。
話しを戻すと、これらの名称の変更は、宗主国の植民地として外国風に付けられていた名前を、自国民が呼んでいた名前に戻したことによります。ロシア名のキエフからウクライナ名のキーウへの変更もそれにあたります。日本に関係していると言えば、満州にあった「奉天」が「瀋陽」に、「京城」が「ソウル」に変わりました。
政治体制が変わったことによって名称が変更になった例もあります。ロシアを例に挙げます。
「レニングラード」が「サンクトペテルブルグ」に
「スターリングラード」が「ヴォルゴグラード」に変わっています。
他にもロシアの都市はソ連時代の名称からかなり変更しています。変更前の都市名は、ソ連時代の英雄の名前や革命の英雄の名前、共産党の指導者の名前などが多いですね。
国名も変更になったものがあります。最近だと「グルジア」が「ジョージア」に変更しています。現在の「ミャンマー」は「ビルマ」でした。また、「スリランカ」は「セイロン」でしたし、「タイ」は「シャム」、「イラン」も昔は「ペルシャ」でした。かろうじてセイロン茶やシャム猫やペルシャ絨毯として名前をとどめていますね。
今回は国名や都市名の変更について考えました。他にもまだまだありますが、有名どころだけ挙げてみました。