東京都と聞くと、新宿や渋谷や六本木など人がたくさんいる場所をイメージするかもしれません。しかし東京都は広く南に位置する島々も東京都に含まれます。伊豆大島、三宅島、八丈島、父島など聞いたことがあるのではないでしょうか。他にもいろいろな島がありますが断崖絶壁に囲まれており、船での上陸がとても難しい島と言えば “青ヶ島” しかありません。
伊豆諸島のちょうど真ん中にある青ヶ島は全島が東京都青ヶ島村に属しています。2021年の時点での人口は166人と日本で一番人口が少ない村となっています。青ヶ島から60kmほど北に行けば八丈島があります。
多くの人は青ヶ島の名前は知っていても、どの辺に有るかまでは知らないという方がほとんどでしょう。伊豆諸島の中にある小さな島に過ぎないからです。しかしあるランキングで青ヶ島が一躍注目を浴びることになりました。アメリカのNGO団体「One Green Planet」の「死ぬまでに見るべき世界の絶景13」に日本から唯一青ヶ島が選出されたのです。なぜ青ヶ島が選ばれたかというと、火山の中に丸山という小さな火山があり、一目見ても分かる典型的な二重式火山という世界的に見ても珍しい島だったからです。
その青ヶ島は島の外周が切り立った崖であるため、船での上陸がとても難しい島でもあります。波が高い日も多く、船が欠航になることはしばしばあります。船の欠航率は5割を切っています。それもあって八丈島と青ヶ島を結ぶ小型ヘリコプターが就航していますが、定員が9名のためこちらは予約が困難となっています。
もし青ヶ島にたどり着いたとしても、周囲は断崖絶壁であるため海水浴はできませんし、島自体が火山なので道中アップダウンが多くて歩くのはしんどいです。また、人口166人の青ヶ島には娯楽施設はありません。なのでアクティビティーを楽しむための島ではなく、星を観察したり、島を散策したり、食事を食べることくらいしかやることはありません。それでも人気の高い島でもあるのです。
もし皆さんも青ヶ島に興味を持ち、一度は行ってみたいと思いついたのならばすぐにヘリコプターを予約しましょう。すぐに満員になってしまうからです。安く行きたいのであれば八丈島から出ている船が良いでしょう。でも悪天候で船が欠航でもしたら島から出られなくなりますので、この点注意しておいてください。
