ちょっとした疑問に答えるブログ

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日本って思ったほど水が無いってほんと?

皆さんは、日本は水資源が豊富と思っておられますか。確かに雨がたくさん降るので、川の水や地下水が豊富にあると思いがちです。加えて、最近は中国の人たちが水資源を求めて日本の土地を買っているという報道もされています。なので、日本には水が多いと思っているのです。しかし、実際のところは水資源が豊富というわけではないようです。なぜでしょうか。

 

それを証明するものとして、以下のグラフをご連下さい。環境省が作成した世界各国の降水量と水資源に関するものです。

日本はどうでしょうか。世界平均に比べたら降水量は多いのですが、1人あたりの水資源となると極端に少ないのが分かります。中国とほとんど変わりません。エジプトやサウジアラビアなど降水量がほとんどない地域なら分かりますが、雨が多い日本で水が少ないのは意外に思えるかもしれません。イギリスも日本と同じ感じです。

 

これには理由があります。日本の地形が大きく関係しています。日本は山が多いですが、全体的に急峻な山々がそびえ立っています。そのため、雨は降るのにすぐに海へと流れてしまうのです。流れてしまうということは地下に浸み込む水も少なくなるため地下水も少ないです。

 

もう一つの理由は、人口です。人口が多いため1人当たりの水資源の量が少なくなっているのです。少ない水資源を1億2千万人で取り合っているのが現状です。それに対してカナダやオーストラリアは降水量が少なくても、地下水が豊富なのと人口が少ないという理由で水資源が豊富な国となっているのです。

 

水資源が豊富ということはたくさんの食料を生産できるということの表れです。小麦や牛など、水を大量に使うものを生産し、輸出できるメリットがあります。そう考えると、日本はそれらを大量に輸入していますので間接的に多くの水を輸入していることになりますね。日本が食料自給率を100%にするには水が足りないのではないでしょうか。

 

グラフで見ると私たちが思っていることが実は違っていたということに気付くことがあります。水資源も多くの人が思っているよりも少ないということが分かりましたので、無駄にせずに大切にしていきたいですね。

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