岡山県と言ったら何を思い浮かべますか。ももたろう、備前焼、ぶどうなど思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、お隣の広島県や神戸を抱える兵庫県と比べると地味な印象は拭えません。そんな岡山県ですが、実はかなり立地に恵まれているゆえ、首都移転先の候補に挙がるほどのポテンシャルを持っています。今回は岡山県の良い点3つを挙げたいと思います。
岡山県は中国地方にあり、東に兵庫県、西に広島県、北に鳥取県、南には瀬戸内海があります。
①交通の便
頻繁に東海道＆山陽新幹線を利用される方なら分かるかもしれませんが、岡山駅には停車駅が一番少ない「のぞみ」がすべて停車する駅となっており、新幹線を利用すれば大阪まで最速44分、東京まで最速3時間13分で到着します。加えて、県内にはJR山陽本線、山陽自動車道、国道2号など交通の大動脈が東西を貫通しており、昔から人や物の往来がある場所でもあります。
岡山空港は岡山市内から15kmほど離れていますが、JALとANA合計10往復羽田空港まで飛ばしています。最速1時間5分で羽田空港に到着しますので、新幹線と客の取り合いをしています。
②気候
岡山県の北部には中国山地があり、南には四国にある四国山地があります。その間に挟まれているのが岡山県です。そのため夏も冬も季節風の影響を受けづらい地域となっています。なので、気候は温暖で雨も少ない場所となっています。県庁所在地のある岡山市は日照時間も長く、快晴日数の多さや降水量1mm未満の日数が全国最多であることから「晴れの国 おかやま」を県のキャッチフレーズにしています。岡山市の年間の平均気温も16度と、冬でも雪はまず降りません。
③災害の少なさ
平成30年に起きた西日本豪雨では倉敷市真備町に大きな被害をもたらしましたが、実は岡山県としてみれば台風は少なく、前述した中国山地と四国山地に囲まれている場所ゆえ台風が来ることが少なく、来たとしても勢力が落ちている状態が多いです。
あと地震の少なさも挙げられます。岡山県には火山がなく、活断層もほとんどなく、安定した地盤を持っています。そして南海トラフ大地震があった際の津波も、四国がまずぶつかりますので大きな被害を受ける心配はないと言われています。
原発事故があった際はどうでしょうか。一番近い原発島根原子力発電所になりますが120km離れています。偏西風の影響を考えたとしても岡山県南部には影響はほとんどありません。このように岡山県は安全な地域ということです。
このような理由ゆえに、首都移転先の候補にも名前が挙がってるのです。あまり目立った県ではありませんがポテンシャルを秘めている県でもあるのです。
