ちょっとした疑問に答えるブログ

ふと疑問に思う「なぜ?」「どうして?」「〇〇って何?」に答えるブログです。

なぜ鳥取砂丘は「砂漠」と言われないの?

鳥取砂丘

鳥取砂丘は日本を代表する観光地のひとつで、その広がる砂の景色に驚かされた人も多いと思います。しかし、広大な砂地が広がる鳥取砂丘に対して「砂漠」という言葉が使われないのはなぜでしょうか?また、砂丘と砂漠の違いについても詳しく見てみましょう。

砂丘と砂漠の違いとは?

まず、砂丘と砂漠はまったく別のものです。
砂丘は、風や水の力で砂が運ばれ、積もってできた地形のことを指します。砂浜や川沿い、湖の近くにも砂丘ができることがあります。つまり、砂丘はその場所の環境によって形成される地形の一部なのです。

 

一方で、砂漠は年間降水量が極端に少なく、植物がほとんど育たない地域のことを指します。砂だけでなく、岩や塩で覆われた土地も砂漠に含まれる場合があります。有名な例として、サハラ砂漠やゴビ砂漠があります。砂漠は「気候」の特徴で定義されるため、地形とは少し違います。

鳥取砂丘が砂漠と言われない理由

鳥取砂丘が「砂漠」と呼ばれないのは、鳥取砂丘の周辺が砂漠のような乾燥地帯ではないからです。鳥取砂丘は日本海に面しており、豊かな降水量があります。さらに、周囲には緑豊かな山々があり、川も流れています。これらの要因から、鳥取砂丘は「砂漠」ではなく、「砂丘」という地形として分類されます。

 

また、鳥取砂丘の砂は主に近くの千代川から運ばれたものです。千代川が山から削り取った土砂が海へ流れ、波と風によって運ばれて砂丘を形成しています。この動きが続くことで、鳥取砂丘の砂は新陳代謝しており、これも「砂漠」との違いと言えます。

鳥取砂丘の魅力とうんちく

鳥取砂丘は東西約16km、南北約2.4kmの広さを持ち、日本最大級の砂丘です。その中でも最大の高さを誇る「馬の背」は、標高約50メートルの絶景ポイントで、ここからの眺めはまさに絶品です。

 

また、鳥取砂丘は「鳴き砂」が見られる場所としても知られています。砂の粒が非常に細かくて乾燥しているとき、歩くと「キュッキュッ」と音を立てるのが特徴です。この音を聞くと、砂丘が自然の奇跡であることを改めて感じられるでしょう。

 

さらに、鳥取砂丘は四季折々の楽しみ方があります。冬は雪が積もることもあり、「白い砂漠」のような風景を堪能できます。夏はラクダに乗る体験ができ、まるで中東の砂漠にいるかのような気分になります。

最後に

鳥取砂丘は「砂漠」と呼ばれるほど乾燥した環境ではないものの、日本では他にないユニークな砂の風景を楽しめる場所です。砂丘と砂漠の違いを知ることで、自然が生み出す地形の奥深さをもっと感じられるのではないでしょうか。次に訪れる際には、砂の一粒一粒がどのように運ばれ、積もり、今の砂丘を作っているのか、そんな自然の営みにも思いを巡らせてみてください!

にほんブログ村 教育ブログ 社会科教育へ
にほんブログ村