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【世界四大作物の主役】じゃがいもって何者?驚くべきその正体と魅力

「世界中で食べられている、あのホクホクの正体とは?」

カレーに入っていたり、ポテトチップスになっていたり、肉じゃがにもしっかり登場。食卓に当たり前のように登場する「じゃがいも」ですが、実はこの丸っこい野菜、世界四大作物の一つだということをご存じでしょうか?

今回は、そんなじゃがいもの知られざる正体に迫ってみましょう。実はじゃがいも、私たちの想像を超えるスケールで地球を支えているんです。


じゃがいもは“ただの野菜”じゃない!

まず、世界四大作物とは何かというと、「小麦・コメ・トウモロコシ・じゃがいも」の4つを指します。これらは、世界中の人々の命を支える超・重要作物。どれかが育たなくなっただけで、世界は食料危機に陥るほどなんです。

じゃがいもがその1つに数えられているということは、地球規模で主役級の存在ということ。フランス料理の付け合わせや、インドのカレー、アメリカのフライドポテトなど、文化や国を問わず愛されています。


南米アンデス山脈がふるさと? じゃがいものルーツ

じゃがいもは、南米のアンデス山脈地帯(今のペルーやボリビアあたり)で生まれました。アンデスの先住民たちによって栽培されていたと言われています。

彼らは、じゃがいもを天日に干して乾燥させ、「チューニョ」という保存食にしていました。高地では農作物が育ちにくいため、じゃがいもは命をつなぐ大切な存在だったのです。

その後、16世紀にスペイン人が南米を征服した際、じゃがいもも一緒にヨーロッパへと渡りました。


ヨーロッパで命を救ったじゃがいも

ヨーロッパに渡ったじゃがいもは、最初こそ「毒があるのでは?」と疑われていました。実際、じゃがいもの芽や葉にはソラニンという有毒成分があるため、当時の人々が警戒したのも無理はありません。

しかし、ある時から「これほど育てやすくて栄養がある食べ物はない」と見直され、大流行。特に寒冷な地域でもよく育ち、保存も効くじゃがいもは、多くの人々を飢えから救ったと言われています。

18世紀以降、ヨーロッパ各国はじゃがいもを主食レベルで生産・消費するようになり、世界へと一気に広がっていきました。


じゃがいもがすごい理由3選

ここで、じゃがいもが「世界を支える作物」と言われる理由を3つご紹介します。

① 栄養たっぷり!

じゃがいもは炭水化物が豊富で、エネルギー源として優れています。さらに、ビタミンCやカリウム、食物繊維も含まれていて、意外にも栄養バランスが良いんです。

② 育てやすくて収穫量が多い!

じゃがいもは比較的どんな土地でも育ちやすく、病気にも強め。しかも、同じ面積でも他の穀物より多く収穫できるのが特長です。食料問題の解決にも一役買っています。

③ 加工の自由度が高い!

茹でても焼いても揚げても美味しい。ポテトチップス、マッシュポテト、コロッケ……。加工の幅がとにかく広く、文化や好みに合わせて姿を変えるのも、じゃがいもの魅力です。


未来の食糧としてのじゃがいも

実はじゃがいもは、「宇宙で育てる食物」としても注目されています。NASA(アメリカ航空宇宙局)は、火星でじゃがいもを育てる実験までしているのです。

理由は明快。栄養価が高く、成長が早く、狭いスペースでも収穫が見込める。まさに、未来の惑星開拓にぴったりの作物なんですね。


日本とじゃがいも——意外な歴史

日本にじゃがいもがやってきたのは、17世紀。オランダ人によってジャワ島(インドネシア)経由で長崎にもたらされたため、「ジャガタライモ(ジャガイモ)」と呼ばれるようになったそうです。

北海道は今やじゃがいも生産の中心地。冷涼な気候が栽培に適していて、日本国内のおよそ8割近くを北海道で作っています。


まとめ:じゃがいもは、世界を支えるヒーローだった

普段なにげなく口にしているじゃがいもが、実は地球の食を支える大黒柱だったなんて、ちょっと驚きですよね。

一見地味だけど、栄養も力もあって、どんな環境にも適応できる。だからこそ、じゃがいもは世界中で愛され、未来の宇宙でも期待されているのです。

次にじゃがいも料理を食べるときは、ちょっとだけこの「すごい野菜」に思いを馳せてみてください。

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