貴殿のふとした疑問に答えるブログ

ふと疑問に思う「なぜ?」「どうして?」「〇〇って何?」に答えるブログです。

うどん、ひやむぎ、そうめん、きしめん、すいとん、ほうとう 何が違うの?

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私達を魅了してやまない麺類。その中でも小麦粉で作られる麺類はことのほかたくさんあります。テーマにもあるうどん、ひやむぎ、そうめん、きしめん、すいとん、ほうとうなどです。どれも小麦粉からできています。では各々何が違うのでしょうか。

 

うどん
小麦粉、水、食塩を混ぜ、長径が1.7mm以上に成形したものを「うどん」といいます。

 

ひやむぎ
小麦粉、水、食塩を混ぜ、長径1.3mm以上-1.7mm未満に成形したものを「ひやむぎ」といいます。

 

そうめん
小麦粉、水、食塩、食用油を混ぜ、直径1.3mm未満に成形したものを「そうめん」といいます。油を塗るのは、表面の乾燥を防ぎ、麺同士の付着を防ぎ、そしてそうめんに独特の風味を与えるためです。

 

きしめん
小麦粉、水、食塩を混ぜ、幅を4.5mm以上とし、かつ、厚さを2.0mm未満の帯状に成形したものを「きしめん」といいます。生地を薄く伸ばすのでうどんと比べると麺が長く、薄く平らなので茹でる時間が短いです。また、平たく延ばすために途中で切れたり折れたりする場合があり、うどんと比較してコシは非常に弱い麺です。

 

すいとん
小麦粉、水を混ぜ、生地を手でちぎったり、丸めたりして、小さなかたまりにしてから汁に入れて食べるのを「すいとん」といいます。

 

ほうとう
小麦粉、水を混ぜ、きしめんのように薄く平らに切り、生地を寝かせずにそのまま汁で煮込むものを「ほうとう」といいます。 

 

それぞれ特色があり似て非なるものですね。例として、塩の有無によって麺の弾力や食感が全く違う物になるようです。というのも、塩には麺を引き締めて弾力を増すという作用があるからなんです。ツルツルした食感やコシが醍醐味の「うどん」「ひやむぎ」「そうめん」「きしめん」には、塩が使われています。一方、「ほうとう」には塩が入らない&生地を寝かせないので、うどんやきしめんのような粘りや弾力はありません。

 

また、うどん、ひやむぎ、そうめん、きしめんは汁を付けて食べるのが一般的ですが、すいとん、ほうとうは汁で煮込む料理です。これらは何世紀も前から日本の各地域の伝統料理として食されています。

 

原料は小麦粉でも、太さはどのくらいか、塩を入れるか、生地を寝かすか、だし汁を付けるのか、煮込むのか、などで種類が変わるんですね。昔の人の創意工夫には驚かされます。

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