乗り物
中国の鉄道駅に一歩足を踏み入れたとき、あるいは駅の外に降り立ったとき、多くの日本人が抱く最初の感想は「……デカすぎない?」というものでしょう。 駅舎そのものの巨大さもさることながら、その目の前に広がる、地平線まで続きそうなほど広大な「駅前広場…
通勤や通学で毎日使う電車。「当たり前」すぎて意識することも少ないですが、よく考えると凄くないですか? 重さ数百トンという鉄の塊が、時速数十キロで突っ込んできて、決められた停止位置にわずか数センチの狂いもなくピタリと止まる。ホームドアがある駅…
朝の駅で、電車がほぼ時刻表どおりに滑り込んでくる光景は、日本ではあまりに日常的です。しかし海外を少し知ると、この「当たり前」が世界では例外に近いことに気づきます。日本の鉄道がすごいと言われる理由は、速さや本数の多さだけではありません。むし…
横浜の海沿いを歩いていると、ふと視界に入る大きな黒い船体。山下公園に係留されている氷川丸です。静かに海風を受けながら、まるで長い旅路を思い返しているようなたたずまいですが、その背景にある歴史は驚くほど激動に満ちています。氷川丸は「奇跡の船…
東京湾のガントリークレーン 港を選ぶ基準は、海の深さや岸壁の広さだけではありません。海運会社や物流企業が港を使うとき、そこで交わされる判断は想像以上に複雑です。どの港が本当に使いやすいのかは、地図を眺めているだけでは見えにくいものです。なか…
写真はWikipediaから参照 鄭和が乗った船の模型 大きな帆が風をはらみ、見たこともない海原へと進んでいく巨大な船団。その中心にいたのが、中国・明の時代に活躍した鄭和という人物です。名前は知らなくても、彼が成しとげた航海の規模を知ると、思わず想像…
「日本一周クルーズ」と聞くと、多くの人は“日本の港だけを巡る旅”を想像するのではないでしょうか。しかし、実際にパンフレットを見ると、「釜山」「済州島」「基隆(キールン)」といった海外の地名が並んでいます。「どうして“日本一周”なのに外国に寄る…
車で高速道路を走っていると、遠くに料金所の屋根が見えてきます。近づくと、驚くほど多くのレーンが横に広がっていることがあります。しかも、使われているのはそのうち数レーンだけで、他はガランとしていることも。なぜ高速道路の料金所は、あんなにたく…
電車の登場は、私たちの暮らしや社会を根本から変えてきました。いまや日常の足として当たり前の存在になっていますが、歴史を振り返ると、その影響は「移動手段が増えた」以上に大きな意味を持っていました。都市の発展、時間の感覚、労働やレジャーの形ま…
日本を車で移動していると、不思議な体験をすることがあります。ある高速道路はお金を払わなければならないのに、別の高速道路ではなぜか料金所がなく、無料で利用できるのです。特に北海道や地方の一部区間では「なぜここだけ無料なのだろう?」と感じた人…
新幹線と聞くと、多くの人が「世界一速い列車」というイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。1964年、東京オリンピックに合わせて東海道新幹線が開業してから60年以上。新幹線は単なる移動手段を超えて、日本社会や経済、さらには国際的な技術評価に…
世界の海には、ただの輸送船や客船だけでなく、特定の役割と性能を極限まで追求した多種多様な艦艇が存在します。軍事的な作戦行動から、人命救助、災害支援まで、艦の種類ごとに設計思想は大きく異なります。ここでは代表的な艦種とその特徴、そして背景に…
京急大師線 ある休日、ふと立ち寄った神社のそばに、便利な駅がありました。「どうして、こんな場所に電車の駅が?」と思ったことはありませんか? 実は、日本の私鉄各社と神社仏閣には、想像以上に深い歴史的なつながりがあります。観光、信仰、経済を巻き…
「え、また駅?」「さっき止まったばかりじゃない?」飯田線に乗ったことがある人なら、一度はそんなふうに感じたことがあるかもしれません。駅と駅の距離がやたら短い――これが飯田線最大の特徴の一つです。 では、なぜ飯田線はこんなにも駅間が短いのでしょ…
飛行機事故の報道でよく聞く「ブラックボックス」。大きな事故が起きたあと、いつもニュースで「ブラックボックスが回収されました」と報じられますよね。でも、あれだけ大きな機体がバラバラになっても、なぜブラックボックスは壊れないのでしょうか?今回…
写真はWikipediaから参照 トヨタ スプリンタートレノ AE86 一時は若者の憧れの象徴だったスポーツカー。しかし最近では、街中で見かけることも少なくなりました。なぜスポーツカーは昔ほどの人気を失ったのでしょうか?その理由を、いくつかの観点から探って…
皆さん、電車に乗るとき、どんな切符を使っていますか?最近では、改札口をスマートに通り抜けるICカードやモバイルチケットが当たり前になっています。でも、昔は紙の切符が主流でした。今回は、鉄道の切符がどのように進化してきたのか、その背景や私たち…
新宿駅といえば、1日に約350万人以上が利用する、まさに日本を代表する巨大なターミナル駅です。静岡県の人口が360万人なのを考えると、そのすごさがわかるでしょう。しかし、そのすぐそばに位置する大手私鉄の小田急線「南新宿駅」という名前を聞いたことが…
「どうして山手線の内側には民営鉄道(私鉄)がほとんど走っていないのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか。京成線は上野駅、東急線は渋谷駅や五反田駅や目黒駅、西武線は新宿駅や池袋駅、小田急線と京王線は新宿駅、京急線は品川駅、東武線は浅草…
東京にはかつて200kmもの路面電車網が張り巡らされていましたが、現在では「都電荒川線(東京さくらトラム)」だけが残っています。10両や15両などの長い電車が走る東京にあって、可愛らしい1両の電車が走る光景は、初めて見る人にとって癒しになるかもしれ…
車の給油とは違い、飛行機が飛ぶためには膨大な量の燃料が必要です。たとえば、国際線の大型旅客機だと1回のフライトでおよそ15万リットルもの燃料を使います。これは、200リットルのドラム缶で約750本分になります。一方、国内線を飛ぶ中型機なら、1回のフ…
田舎を走るローカル線に乗ると、カーブが多いことに気づくことがありませんか?都会の電車と比べて、なぜこんなに曲がりくねっているのか、不思議に思うこともあるでしょう。その理由には、地形や歴史的な背景が関係しています。 まず、田舎のローカル線が走…
飛行機に乗って動き出したときに、「お、出発したか」と思います。でもこれは飛行機自体が動いたのではなくトーイング・カーが押しています。小さなトラクターのような車がボーイング777やエアバス380のような大型機を押しているのだからとても力持ちの車で…
皆さんは「道の駅」に行くことはありますか。ドライブの好きな方なら何度もお世話になっている施設でしょう。今では日本のドライブや観光に欠かせない存在となっていますが、その最初と最後にできた都道府県については、あまり知られていません。今回は道の…
パイロットたちは、会社の規則に従って制服と帽子(制帽)を着用しています。ビシッとしていて、空港内を颯爽と歩いている姿はかっこいいですよね。この制帽は、世界中でパイロットであることを示すための共通ルールとなっています。制帽には、一目で機長と…
日本には、面白い地名や駅名がたくさんあります。これらの地名は、時には外国の地名と同じ名前であったり、思わず笑ってしまうような名前であったりします。今回は、そんな地名のいくつかをご紹介します。 “小浜市とオバマ前大統領” まず、福井県の小浜市に…
浅野駅 今日は横浜と川崎を結ぶ短いけれど興味深いJR鶴見線についてお話ししたいと思います。工場地帯を走る鶴見線は、横浜市の鶴見駅から川崎市の扇町駅までを結ぶ本線と、2本の支線から成り立っています。全長はわずか9.7kmという短い路線ですが、魅力がた…
飛行機に乗るとき、事前に座席を予約できます。航空会社のホームページに座席の配置図が載っているので、自分で好きな席を選ぶことができます。 座席番号は、横の列では左から順にA、B、C・・・とアルファベットがつけられ、最後はKのあたりで終わります。前…
写真はwikipediaから参照 着陸時のフレア操作 大型飛行機が着陸する時、ドシンという揺れを感じます。これは地面とタイヤがぶつかった時に起こる振動です。この振動を感じると、無事に到着したんだと感じます。しかしこの振動はメインギア(後ろのタイヤ)が地…
写真はwikipediaから参照 阪急観光バス 高速バスは、バス会社にとって重要な収益源となっていますが、その歴史は比較的浅いものです。高速バスの歴史は、路線バスや観光バスに比べて新しいものとなっています。なぜなら1960年代前半まで日本に本格的な高速道…