ゴールデンウィークの休みを利用して妻の実家に行ったときに、義父から「ゴボウ茶」をいただきました。どんな効能があるのかよく知らずにもらってきてしまったのですが、飲んでみると香ばしく、飲みやすいお茶でした。
それと同時に、「ゴボウって何の木の根っこなんだろう?」という疑問も湧いてきました。今回はゴボウについて考えてみたいと思います。
ゴボウを調べてみると、な、な、なんと木の根っこではなく、草の根でした。アザミに似た草の根を食べているわけです。私たちは普段ゴボウを食べると言いますが、花、葉、茎、根すべてを合わせてゴボウになります。
(↑ゴボウの花)アザミに似ていますよね。
(↑ゴボウ畑)
ゴボウはもともと日本では自生しておらず、縄文時代か平安時代に中国から日本に伝わったともいわれています。最初は薬用として用いられていたようです。根や葉を食べるようになったのは江戸時代から明治時代あたりだそうです。よく昔の人は、草の根っこを食べようとしましたね。勇気ありますね。根の部分を食べるのは日本の他、日本が統治していた朝鮮半島、台湾、中国東北部の一部だけです。
悲しい逸話として、太平洋戦争中に英米人捕虜がゴボウを「木の根」だと思い、木の根を食べることを強要し虐待されたとして、戦後、日本人将兵が戦犯として裁かれたこともあったようです。これは食文化の違いが生んだ悲劇ですね。まあ確かに捕虜から見れば「木の根っこ食わせやがって!」って思いますよね。
外国人は受け入れられなくても、日本人にとってゴボウは料理に欠かせない食材です。かき揚げやきんぴら、サラダや煮物などいろいろな料理に用いられます。効能もあります。ゴボウには食物繊維や抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富に含まれているため、便秘改善、高血圧予防、がん予防、心筋梗塞予防、脳梗塞予防、動脈硬化予防、風邪予防、貧血予防、アンチエイジングなどの効果があります。身体の中をきれいにしてくれる食べ物なんですね。
老化の主な原因は「酸化」と言われています。ゴボウはその老化を抑えてくれる食べ物なので、下手に高級な化粧品を買うよりも毎日ゴボウを食べたり、ゴボウ茶を飲んだほうが若さを保つのには良いかもしれませんね。
ちなみにゴボウ茶はノンカフェインなので夜に飲んでも眠れなくなることはありません。またノンカロリーなので太る心配もありません。冬はホットで、夏は冷たくして飲めます。せっかく義父からいただいたので、私もゴボウ茶を飲んでデトックス効果を得たいと思います。