貴殿のふとした疑問に答えるブログ

ふと疑問に思う「なぜ?」「どうして?」「〇〇って何?」に答えるブログです。

米・もみがら・ぬか・わら この4つは何に用いられているの?

私達の食生活に欠かせないものとして米があります。毎日食べる方がほとんどではないでしょうか。日本ではおよそ3000年前の縄文時代から米が栽培されていて長い歴史があります。米というのは稲の種子なのですが、私達が普段食べている白米となるためには様々な過程があります。

 

葉や茎の部分は「わら」、もみすりの過程で出たものが「もみがら」、残ったのが「玄米」、玄米を精米したものが「白米」、精米した過程で出たものが「ぬか」になります。このように米になるまでに、わら、もみがら、ぬか、などが取られているのです。しかしこれらも利用価値があり、生活に役立つ資源となっています。どんなものに利用されているのでしょうか。

 

・米

ご飯・おかゆ・赤飯・だんご・煎餅・おかき・おこし・ビーフン・フォー・醤油・酒・玄米茶・みそ・酢・糊

 

・もみがら

枕の中身、燻炭、燃料、緩衝材

 

・ぬか

菌床・化粧品・肥料・飼料・発酵材料

 

・わら

縄・むしろ・たたみ・俵・飼料・肥料・堆肥・敷きわら・屋根材・壁材・ぞうり・たわし・紙・燃料・工芸品・蓑・ほうき・かかし・釉薬

 

こうやって見てみると、稲はかなりの使い道がありますね。それくらい昔から日本人にとって身近な存在で、生活していく上で無くてはならないものだったことが分かります。では、今度は米に注目して見ましょう。

 

現代の日本人は、好きな時に米を食べることができますが、それは比較的最近の事でした。米自体は昔から食べられていましたが、太平洋戦争までは、米が2割くらいで、ほかに麦、あわ、ひえ、などが入った雑穀米を食べていました。それ以外に芋、蕎麦、とうもろこしなどが日常的に食べられていました。

 

戦後、米不足が続いていたので、アメリカから小麦を大量に輸入して飢えをしのいでいましたが、その後、稲作に力を入れた結果として日本人の主食にまでなり、いつでも食べられるようにまでなっていったのです。昭和51年には学校給食で白米が出されるようになり、家だけでなく学校でも米が食べられるようになりました。毎日おいしい米を食べられるのは何気に贅沢な事なのかもしれませんね。

 

今は、米の供給量が需要を上回ってしまっているので、米が余ってしまっているという現状があります。なので積極的に米を食べることで農家を助けることができるのです。

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