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駅弁の歴史と、昔と今の比較

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私が小さかったころ、東京駅から駅弁と冷凍ミカンとお茶(半透明のビニールでできた)を買って、185系の踊り子の車内で食べた記憶があります。そういえば冷凍ミカンやビニール容器のお茶はめっきり見なくなりました。もしかしたら駅弁も変化しているのではと思い、今回ネタにしてみました。

 

皆さんが知っている駅弁はどんなものがありますか?かきめし(厚岸駅)、いかめし(森駅)、かにめし(長万部駅)、牛肉どまん中(米沢駅)、峠の釜めし(横川駅)、深川めし(東京駅)、シウマイ弁当(横浜駅)、ますのすし(富山駅)、ひっぱりだこ飯(神戸駅)、しゃもじかきめし(広島駅)、かしわめし弁当(折尾駅)、などなど有名な駅弁は全国各地にあります。まさに鉄道と駅弁は切っても切り離せない関係性を持っているのです。

 

日本最古の駅弁は諸説ありますが宇都宮駅と言われています。1885年(明治18年)に、握り飯2個とたくあんを竹の皮に包んで販売したのが駅弁の始まりで、その後路線の拡大と共に駅弁は全国各地で販売されるようになりました。昭和30年代になると電化区間や特急の本数が増えるにつれて、旅行する人も増え、ますます駅弁が販売されるようになりました。その頃に販売を始めたのがシウマイ弁当や峠の釜めしになります。

 

駅弁の販売形態は、一般的なのが駅構内やホーム上の売店で販売されるものです。また最近ではほとんど見なくなりましたが駅弁の立ち売りや、減少傾向にありますが車内販売という形でも駅弁が売られています。

 

駅弁の転換点と言えば、コンビニの台頭ではないでしょうか。大きな駅になれば駅構内にコンビニが併設されています。弁当だけでなく、お菓子やジュース、ビールなど一通りのものを買うことができます。種類も豊富です。どんどん客足がコンビニに取られて行ってしまいました。また、電車のスピードアップも駅弁の売り上げに影響を与えました。新幹線は路線を伸ばし、短時間で目的地に着いてしまいます。だったら目的地の周辺のお店に入って食べようとなるわけです。ゆっくり食べることができなくなっているんですね。

 

そのため、駅弁を売り出す業者も知恵を出します。紐を引っ張れば弁当容器が温かくなるように開発したり、野菜を多めにしたヘルシー志向の弁当を売り出したりしています。またデパートやスーパーで駅弁大会を催したり、インターネットで販売もされています。世の中のトレンドが変わってきているので、販売方法も変わってきたのですね。

 

東京駅には「駅弁屋 祭」という場所があり、150~200種類の全国各地の駅弁が売られています。郷土色豊かな駅弁を見つけてみるのも楽しいのではないでしょうか。

 

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