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決算書からJR東海の経営を見てみよう!

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wikipediaから引用

 

JR東海(東海旅客鉄道株式会社)と言えば、皆さんは何を思い浮かべますか?ほとんどの方は新幹線を思い浮かべることでしょう。しかし新幹線と言っても、JR東海が所有しているのは東京と新大阪を結んでいる東海道新幹線です。日本の大動脈です。

 

JRは北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州、貨物の7社があり、日本国有鉄道(国鉄)の分割民営化により発足した企業です。
受け持つ地域が違いますので、企業ごとに特徴があります。今回はJR東海の経営から企業の特徴を見ていきたいと思います。

 

JR東海は東海道新幹線、および東海地方を中心とする神奈川県、静岡県、山梨県、長野県、愛知県、岐阜県、富山県、滋賀県、三重県、和歌山県の10県にまたがる12線区の在来線を営業エリアとしています。たくさんの県を通っています。しかし営業キロ数は、JR各社の中でJR四国に次いで短いものとなっています。

 

しかしJR東海の売上高は1兆8781億3700万で、JR東日本の3兆20億4300万に次いでJR全体の中では2位となっています。なぜ営業キロ数が短いのに売り上げが多いのでしょうか。それは稼ぎ頭の東海道新幹線を保有しているからです。鉄道部門の収益のうち約85%を東海道新幹線が占めているからです。いかに東海道新幹線を利用している人が多いのかが分かります。

 

さて、JR東海は鉄道だけを走らせている会社ではありません。ほかにも事業を展開しています。4つに分類されます。
運輸業 →東海道新幹線、在来線、バスなど
流通業 →「タカシマヤ ゲートタワーモール」「ジェイアール名古屋タカシマヤ」などのデパート
不動産業 →駅構内の店舗経営、マンションや宅地の販売
その他 →ホテル業、旅行業、鉄道車両等製造業

 

JR東海の各事業の売上高と営業利益を見てみましょう。(平成31年3月期の決算短信から引用した数字となっています)

 

グラフ内の数字の単位は百万円です。

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運輸業だけで1兆4千億を売り上げていますね。では営業利益(本業の儲けを表わす数値)はどうでしょうか。

 

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やはり東海道新幹線を保有していますので、営業利益も運輸業がダントツですね。JR東海は運輸業で成り立っている企業であることが分かります。この数字(営業利益)は日本の企業の中で10位以内に入っています。JR東日本よりも上なんです。巨大企業ですね。

 

2020年度にはN700Sが導入予定となっています。この車両は現在運用されている16両編成だけでなく、12両や8両でも使用が可能になるため他国に売り込むのもよい車両となっています。また、1時間に「のぞみ」12本ダイヤ(現在10本ダイヤ)も来年の春に予定されていますので輸送サービスが充実してゆくことでしょう。

 

超電導リニアによる中央新幹線計画も着々と進められています。営業速度は500㎞で東京-名古屋を40分。東京-大阪を67分で結ぶ計画となっています。建設費も莫大ですが夢のある大きな計画です。

 

これからも日本の大動脈を支える企業として、安全安心のもと人と夢を運んでいってほしいと思います。

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