先日、新国立競技場にサッカーの試合を見に行きました。清水エスパルス対横浜Fマリノス戦です。来場者数は5万6千人を超え多くの人が集まりました。コロナ禍ゆえ声出しはないとしても5万人を超すと迫力が感じられます。ちなみに新国立競技場の観客席数は約60,000人。埼玉スタジアムは64,000人。日産スタジアムは72,000人です。しかし世界を見回すとはるかに多くの観客が入るスタジアムが存在します。それはどこでしょうか。
サッカーの本場と言えばヨーロッパが頭に浮かびます。その中でもスペインのレアル・マドリードやバルセロナ、イタリアのACミラン、ドイツのバイエルン、イギリスのマンチェスターU、フランスのパリSGなど有名なサッカーチームが存在します。その中でもバルセロナの本拠地カンプ・ノウは毎試合多くの観客で埋め尽くされています。公式の発表では座席数99,354人となっています(改修のたびに変更があります)。これはヨーロッパにあるスタジアムの中で最大の収容人員になります。
しかし、カンプ・ノウは4位です。3位のスタジアムはオーストラリアにあるメルボルン・クリケット・グラウンドで100,024人の座席数となります。南半球最大のスタジアムになります。クリケットと書かれていますが、多目的スタジアムでサッカーオーストラリア代表もこのスタジアムを使います。
2位はアメリカのミシガン・スタジアムです。ここは主にアメフトの試合で使われますが、サッカーの試合も行えます。2014年、マンチェスターU対レアル・マドリード戦で107,601人の収容人数を超える109,318人を動員しています。
さて1位の発表です。スペイン、オーストラリア、アメリカときたので先進国をイメージするかもしれません。しかし何と1位は北朝鮮の綾羅島(ルンナド)メーデースタジアムになります。ここはサッカー北朝鮮代表が使っている多目的スタジアムになります。収容人員は114,000人となっています。まさかの北朝鮮が1位なのです。
このスタジアムのイメージが湧かないと思います。しかし私たちはよくテレビで見ているスタジアムでもあるのです。というのも、10万人近くが集まってマスゲームイベント「アリラン」が行われる場所だからです。見たことがあると思います。このマスゲームイベントは北朝鮮にとって貴重な外貨収入になってもいるのです。
サッカーではありませんが、プロレスの試合でアントニオ猪木が綾羅島メーデースタジアムで2日間試合を行なった時の観客数が19万人を超えたとのことで、プロレス興行の世界最大観客数を記録したスタジアムでもあるのです。