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マイノリティーって何?

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ここ数年で、この「マイノリティー」という言葉を聞くようになりましたね。マイノリティーという言葉は「少数」「少数者」という意味があります。しかし、社会的少数者としてこの言葉が使われることの方が多いのではないでしょうか。

 

マイノリティー(minority)の対義語はマジョリティー(majority)です。「多数」「多数派」という意味になります。普通の会話の中でも使います。
・会議において私の意見はマイノリティーなので、なかなか賛同してくれる人を見つけられない。
・アメリカにおける黒人は、社会的弱者という意味でマイノリティーかもしれない。etc

 

人間は集団で生活していますので、半分半分ということはめったになく、おのずと多数派と少数派に分かれます。ほとんどの場合、多数派の方が強い立場にあり世論を形成しやすくなりますので、少数派は差別や偏見の対象になってしまいがちです。少数派ゆえに損失も被るかもしれません。

 

しかし、大富豪のように少数派が大きな力や権力を握っていることもありますから、一概に少数派の立場が弱いとも言い切れません。

 

では、どんな時にマイノリティーという言葉が使われているのでしょうか。

 

皆さんはLGBTという言葉を聞くことがあるでしょう。これはレズ・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの頭文字を取ったものです。LGBTの方々は、性的少数者(sexual minority)であると言えます。彼らは、性のあり方が多数派と異なる人のことを指します。

 

ほとんどの人は、男は女を、女は男を好きになるのが当たり前だと思っています。ですから性的少数者を差別したり偏見の目で見てしまっているのです。

 

また少数民族もマイノリティーに入ります。日本は単一民族国家ですので人種はほぼ同じ人種(日本人)です。ですから少数民族はいないと見ています。しかし部落や帰化した人などを考慮すると彼らはマイノリティーに入ります。偏見の目で見てしまうこともあるかもしれません。

 

日本においては、路上生活者、障害者、一人親家庭などもマイノリティーに含めています。

 

このように社会の中には、マジョリティーとマイノリティーが共に生活しています。実際、マジョリティーとして生活してゆく方が楽でしょう。しかしマイノリティーにも人権があります。彼らは好きで少数派になったわけではありません。ただ差別や偏見を持たれないで普通に生活したいと願っていることでしょう。それで私たちはマイノリティーへの知識や認識、理解などが必要なのかもしれませんね。

 

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