貴殿のふとした疑問に答えるブログ

ふと疑問に思う「なぜ?」「どうして?」「〇〇って何?」に答えるブログです。

バッタの襲来は聖書の中にも出てくるの?

f:id:pointia:20200606130024j:plain

写真:wikipedia参照(トノサマバッタ)

 

先回は、アフリカや中東などで猛威を振るっているサバクトビバッタに関して書きました。集団でとんでもない量の草木を食べるサバクトビバッタですけれども、日本にも同じようなバッタがいます。その名前はトノサマバッタです。田んぼや河川敷などで見たことのある方も多いのではないでしょうか。このバッタも相変異するバッタです。孤独相から群生相に変化するものです。(相変異するバッタに関しては前の記事をご覧ください)

 

普段は孤独相として生きているバッタが環境の変化によって群生相になり、この日本においても集団化したトノサマバッタによる蝗害(こうがい)が発生する時があります。蝗害をもたらすサバクトビバッタやトノサマバッタなどをトビバッタ(もしくはワタリバッタ)といいます。英語ではlocust(ローキャスト)と呼びます。

 

実は聖書の中にもバッタによる被害が幾つか描かれています。

 

【出エジプト記10:12-15】新世界訳聖書参照

エホバはモーセに言った。「エジプトの上に手を伸ばしなさい。そうすれば,バッタがエジプトに押し寄せ,国中の草木,ひょうの害を受けなかった全てのものを食い尽くす」。すぐにモーセはエジプトの上につえを差し出した。するとエホバはその日,昼も夜もずっとその土地に東風を吹かせた。朝になり,東風はバッタを運んできた。バッタはエジプト全土に押し寄せ,領土全体に降りてきた。ひどい状態だった。それほどのバッタはこれまでに現れたことがなく,今後もないだろう。 バッタは国中の地面を覆い,その土地は暗くなった。バッタは,ひょうを免れた国中の草と木の実を食い尽くした。エジプト全土で,木の葉も草も全く残らなかった。

 

 イスラエル人を奴隷のように扱っていたエジプト人に対して、神(エホバ)がエジプト人に与えた十の災厄の一つにバッタが出てきます。まさに今アフリカや中東で起きている状況に近いものがありますね。

 

【レビ記11:21,22】新世界訳聖書参照

 羽があって4本の足で歩く小さな生き物のうち,折れ曲がった足がほかの足よりも上に突き出ていて,地面を跳びはねるものは食べてよい。すなわち,さまざまな種類のバッタ,コオロギ。

 

 モーセの律法(神がイスラエル人に与えた律法)では、食べても良い清いものとしてバッタが挙げられています。

 

その他、マタイによる書(福音書の一つ)にはイエスキリストに洗礼を施したヨハネもバッタと蜂蜜を食べている記述がありますし、黙示録(聖書巻末の書)にもバッタの大群が襲来することが描かれています。

 

聖書の中には、バッタに関する記述がたくさん書かれているのです。神が災厄の一つにバッタを用いていますが、それくらいバッタによる蝗害というのは、多くの人や国に多大な影響を与えるものとなっています。

にほんブログ村 教育ブログ 社会科教育へ
にほんブログ村