貴殿のふとした疑問に答えるブログ

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戦時における各種騎兵のメリットとデメリット

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写真:wikipedia参照(ラクダを用いた国連軍のパトロール)


現在の戦争では、飛行機や自動車やドローンなどを用いますが、昔の戦争では色々な動物を用いられてきました。その中でも動物に乗って戦う騎兵はどの時代、どの地域においても重宝されてきました。騎兵は歩兵に比べて高い機動力・攻撃力を誇り、作戦の幅を広げ、偵察、伝令、警戒など後方支援でも活躍しています。

 

日本においては武田信玄の騎馬隊が有名ですね。馬以外にも用いられてきた動物はいます。今回は騎兵として用いられてきた動物の種類と特徴を簡単にまとめてみたいと思います。

 

【馬】

一番用いられてきた動物で戦争において主流となっています。馬はとても扱いやすく、機動性が高いゆえ紀元前19世紀から登場しています。突撃力も凄まじく、横一列で騎兵がやってきたら歩兵はなすすべがありませんね。日本は山や森林地帯が多いので馬の移動が難しいですが、モンゴルの元軍などは大草原をオール騎兵隊で戦っていたので、広大な範囲(ユーラシアステップ)を手中に収めることができました。機動力と攻撃力をいかんなく発揮できたんですね。

 

【ロバ】

ロバは馬同様に騎乗用、物資輸送用に用いられてきた経緯があります。しかし馬よりも小型で機動力と運搬能力は低いです。ロバのメリットとしては強健で粗食でも大丈夫な点、また管理が楽で維持コストが低く、斜面に強いので山岳地帯での輸送用では能力を発揮します。ただ人を乗せて戦うという観点では使えないですね。

 

【ラクダ】

中東やアフリカなどで主に用いられてきた動物です。機動力もさることながら砂漠での移動では他の動物の追随を許しません。またラクダの特徴は水分を長期間摂取しなくても大丈夫なことも挙げられます。馬よりも背が高いので高い位置からの攻撃が可能になります。デメリットは、馬に比べて背が高いので乗り降りが容易ではない。またラクダは乾燥地域には強いが湿潤環境には弱く、疫病に対して抵抗力がない。また、足が湿地帯を移動するようにできておらず、足を傷めることが多い。場所を選びます。

 

【象】

時々、象が人を踏み潰したというニュースを聞きますが、象の突進力は凄まじく錬度の低い軍隊なら太刀打ちできないでしょう。しかし大きなデメリットとして機動力がとても低く、体が大きいので的になってしまうという弱点を持っています。インドや地中海の一部で使用されたようですが主流にはなりませんでした。

 

このように、人を乗せて戦った動物がたくさんいたんですね…。彼らも戦争被害者(動物)と言えるでしょう。

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