釣りをしてると分かるかもしれませんが、リールを巻いていると縦横無尽に暴れます。右へ行ったかと思えば、こんどは左に行くなどかなり力強い泳ぎをします。さすが海の中での泳ぎは抜群ですね。スピードもかなり出ているのではないでしょうか。そこで今回は魚の泳ぐ速さについて考えてみたいと思います。
魚と言っても種類はさまざまです。見た目からして速そうな魚もいれば、どう見ても遅いだろというものまであります。そして、何よりも本当の早さは分からないということです。どういう事かというと、人間のように100メートル走をさせてタイムを計っているわけではないからです。全力疾走しているのか、はたまたのんびり泳いでいるのかが分からないからです。それでも、ある程度の早さは研究によって分かっているようです。
魚の泳ぎ方は大きく分けて3タイプあります。
- くねくね動いて前進するタイプ
うなぎ、うつぼ、あなご、ハモ
- 尾びれと体の後ろを使って泳ぐタイプ
アジ、マグロ、カツオ、カジキ
- 尾びれだけパタパタと動かして泳ぐタイプ
ハコフグ、タツノオトシゴ
こうやってみると分かりやすいですね。一番遅いのが③の尾びれだけパタパタ動かすタイプです。ほとんど体を動かさないのでスピードは全然ありません。
続いて遅いのは、①のくねくね動いて泳ぐタイプです。ウナギの時速は4kmくらいと言われています。人間が歩く速さと同じですね。
そして一番早いタイプが②の尾びれと体の後ろを使って泳ぐタイプです。このタイプはとんでもなく速く泳ぐ魚です。例えば、カツオは時速60km、マグロは時速80km、メカジキは時速100kmで泳ぐと言われています。カジキ系は上くちびるがメチャクチャ長く、先が鋭くなっています。あの風体で泳いできたら凶器でしかありません。あの先っぽを左右に振ってイカや魚を切断するようです。まれにですが、人間に刺さって亡くなる方もいます。恐ろしい魚ですね。
さて、日本人が大好きなマグロですが、時速80kmもの速さで泳いでいるのも驚きですが、スタミナもバケモノ級です。沖縄周辺で生まれたマグロは、黒潮に乗って日本の近海からアラスカの方に向かい、そしてアメリカ西海岸やメキシコに行った後、日本に戻ってきます。マグロは24時間休むことなく泳ぎ続けることができる魚なのです。それも時速80kmを維持したままです。まさしく海の中でリゲイン(24時間働けますかのCMでおなじみのドリンク)を飲んだかのようです。
今回は魚の泳ぐ速さを考えました。