貴殿のふとした疑問に答えるブログ

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なんでアメリカって肥満の人が多いの?

アメリカに行くと、肥満の人が多いなと感じます。でも街行く人の多くが大きいのでさほど気にしていないのかもしれません。しかし、それにしても肥満体型の人が多いなと感じることがよくあります。本当にそうなんでしょうか。

 

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、2020年の時点で、アメリカ人の肥満率は42.4%で、過去20年間で肥満率は上昇し続けています。肥満率は、年齢や人種・民族、地域によって異なりますが、どのグループでも高い水準を示しています。たとえば、2018年のデータによると、成人した白人の肥満率は42.2%、黒人の肥満率は49.6%、ヒスパニックの肥満率は44.8%、アジア系の肥満率は17.4%でした。また、地域別の肥満率を見ると、南部の州が最も高い肥満率を示しています。

 

でも、他の国でも同じなのではと思いますよね。比べてみましょう。

・アメリカ合衆国: 42.4% (2020年、CDCによる)

・メキシコ: 28.9% (2016年、国立統計地理情報院による)

・イギリス: 28.1% (2019年、国立統計局による)

・カナダ: 26.8% (2018年、カナダ保健省による)

・オーストラリア: 31.3% (2017-2018年、豪州保健省による)

・日本: 4.3% (2016年、厚生労働省による)

※各国での肥満率の定義や測定方法が異なるため、比較には注意が必要です。

 

やはりアメリカは高いですね。なんでこんなに肥満の人が多いのでしょうか。

 

まず、食文化について考えてみましょう。アメリカは、ハンバーガーやフライドチキンなどのファストフードが非常に普及しています。これらの食べ物は高カロリーかつ高脂肪であり、長期間にわたって摂取すると肥満の原因となります。また、アメリカでは食事量が多く、1人前が日本の比ではありません。マックのドリンクのサイズもアメリカはデカいです。このため、食べ過ぎに陥ることも多く、肥満の原因となることがあります。

 

次に、運動不足について考えてみましょう。アメリカは、自動車社会として知られており、車を利用することが一般的です。また、テレビやスマートフォンなどのデバイスが普及しているため、時間を過ごすことが多く、運動不足に陥ることがあります。これらの習慣が長期的に続くと、肥満の原因となります。

 

さらに、社会的な要因も肥満に関係しています。アメリカは、高いストレス社会として知られています。仕事や学校でのストレスが原因で、ストレスを解消するために食べ過ぎることがあります。また、貧困層の場合、健康的な食事を摂取することが難しいため、高カロリーの安価な食品を選択することが多く、肥満になることがあります。そしてみんな太っているため、太っていても恥ずかしいと思わないようです。

 

以上、アメリカ人が肥満になりやすい理由について紹介しました。しかしWHOによると、世界的に見ても肥満率は上昇傾向にあるとのことですので、私達も気を付けなければならないですね。

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