皆さんもLAもしくはNYのロゴが入ったキャップを見たことがあるかもしれません。中には持っている方もいるでしょう。街中を歩いているとかなりの確率でかぶっている人を遭遇します。私は仕事の関係で数年の間ドミニカ共和国というところに住んでいましたが、そこでは多くの若者がキャップをかぶっていましたが、そのほとんどが「NY」でした。日本以上にかぶっています。
なぜLAやNYのキャップをかぶるのでしょうか。LAというのは Los Angeles Dodgers(ロサンジェルス・ドジャース)のキャップで、大リーグ(アメリカの野球)チームの帽子になります。NYはNew York Yankees(ニューヨーク・ヤンキース)のチームキャップになります。ちなみに私はドミニカ共和国にいた時にかぶっていたキャップは「青のキャップに赤字C」で、Chicago Cubs(シカゴ・カブス)というチームのキャップでした。
ドジャースもヤンキースもとても有名なチームです。野球に興味のない方でも耳にしたことのあるチームではないでしょうか。日本で言えば巨人と阪神の帽子をかぶっているようなものですね。面白いと感じるのは、日本の街なかで巨人や阪神の帽子をかぶっている若い人はあまり見かけません。ちょっとダサいと感じるのでしょうか。でも大リーグのキャップなら大丈夫ということです。
このキャップはNEW ERA(ニューエラ)というキャップメーカーが出しているものです。1920年にアメリカ・ニューヨークで設立された老舗キャップメーカーです。大リーグのみならず多くのスポーツチームのキャップも製造販売しています。でも、だからといって世界中の若い人が野球チームの帽子をかぶっているのはなぜなのでしょうか。
洋楽を聞かれる方は分かるかもしれませんが、これらのキャップをラッパーがかぶっていたからです。つまりスポーツだけでなくストリートシーンでも用いられているということです。若い人はとりわけラップが好きな方が多いです。好きなアーティストがLAやNYのキャップを斜めにかぶっているだけで、「おー、かっけー」「cool」と言ったかどうかは分かりませんが、自分もマネしたいと感じたのでしょう。
アメリカは流行の中心地ですので、アメリカで流行ったものが世界に拡散されていき、次第に日本にも伝わっていったのです。先ほどドミニカ共和国について触れましたが、この国もラップやレゲトンなどの曲が大好きです。それらのアーティストのPVでも当然かぶっていますのでマネする子も多いのは頷けます。加えて、大リーガーも多く輩出しているためベースボールキャップをかぶる率も多いのです。