貴殿のふとした疑問に答えるブログ

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広大な国土を持つデメリットとは

広大な国土を持つ国と言えばどこを思い浮かべますか。ロシア・中国・インド・ブラジル・アメリカ・カナダ・オーストラリアなどが思い浮かぶに違いありません。国土が広いと鉱物や農作物がたくさん採れるので理想的に思えるかもしれません。しかし、実際には、そのような状況にもデメリットがあります。今回は、広大な国土を持つことのデメリットについて考えます。

 

まず第一に、交通の便の悪さが挙げられるでしょう。広大な国土を持っている場合、人々が移動することが困難になることがあります。このような国では、遠距離の移動には多くの時間と費用がかかるため、交通インフラが整備されていない地域に住む人々は、社会的・経済的に不利な状況に置かれることがあります。

 

第二に、国を統治する大変さが挙げられます。国土が広大である場合、様々な地域に異なる文化や言語が存在することがあります。そのため、国家が統治する際には、それぞれの地域の特性に合わせた政策や規制を考慮する必要があります。このような障壁は、国家の政策決定を難しくするばかりでなく、地方政府の管理やサービス提供においても困難を引き起こすことがあります。都市部には手厚いサービスを与えますが、遠隔地には届かない場合があります。

 

第三に、広大な国土を持つことは、災害の被害を広げる可能性があることがあります。大地震や洪水、台風などの自然災害が発生した場合、被害を受ける地域が広大だと救援活動が困難になることがあります。また、遠隔地にある自治体や住民に対して、救援活動を提供するのが遅れてしまう可能性があります。

 

第四に、防衛のための軍事力の配置が困難になることがあります。広大な国土を持つ場合、国境が広いので国土全域を防衛するためには、多くの軍事力が必要になります。しかしながら、全国各地に軍事基地や装備を配置することは容易ではなく、適切な戦略や戦術が必要となります。監視や警備が行き届かないと、不法移民や密輸などの問題が発生する可能性も多くなります。

 

国土が広いと、国を治めていくのは大変そうですね。日本の国土の面積は世界で60位くらいです。広大というわけではありませんし、他国とも陸で接していません。また交通インフラも整っていますので国を統治しやすい部類に入るのではないでしょうか。

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