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キーマカレーとドライカレーってどう違うの?

ナンとキーマカレー

皆さんはキーマカレーやドライカレーはお好きですか。汁気があまりないカレーですが、とても美味しいですよね。でもこの2つはどう違うのでしょうか。今回はキーマカレーとドライカレーの違いについて考えたいと思います。

 

まず、キーマカレーは、挽き肉を使用したスパイシーなカレーです。キーマとは、ヒンディ語(インドの公用語)やウルドゥー語(パキスタンの公用語)で細切り肉やひき肉という意味があります。ですからキーマカレーというのは、ひき肉を使ったカレーを指しています。一方、ドライカレーは、野菜や肉、豆などを使用して作られるカレーで、キーマカレーのようなスパイシーさはなく、水を加えずに野菜のうまみを生かしたカレーになります。

 

キーマカレーは、北インドのムガル料理の影響を受けており、多くの場合、トマト、タマネギ、生姜、ニンニク、カルダモン、クミン、コリアンダー、クローブ、シナモン、赤唐辛子などのスパイスが使用されます。一方、ドライカレーは、キーマカレーをアレンジした日本独自のカレーと言われています。ドライカレーはスパイスの種類によって様々なバリエーションがありますが、基本的には野菜や肉、豆などを炒め、スパイスで味付けしたものです。

チャーハンタイプのドライカレー

キーマカレーは、ご飯やナン、ロティなどと一緒に食べることが多いですが、ドライカレーは、大きく分けて3種類あります。1つはひき肉と野菜を炒め、カレー粉で味付けした後に白米に載せるタイプ。2つ目はカレー風味のチャーハン。3つ目は米とカレー粉を具材と一緒に炒め、炊き上げたカレーピラフです。いろいろなバリエーションがありますね。

 

このようにキーマカレーは、グレービー(とろみのあるソース)があるのに対して、ドライカレーは、グレービーがなく、カレー粉で味付けされたものが多いです。

 

さらに、キーマカレーは、肉の種類によっても味が異なります。牛肉、羊肉、鶏肉、豚肉など、さまざまな肉を使用することができます。一方、ドライカレーは、野菜、豆、チーズなどを使用することが多いです。しかしひき肉を入れることもありますので、ドライカレーも厳密に言えばキーマカレーの一種と言えます。

 

インドではヒンズー教やイスラム教など宗教上の理由から牛や豚を食べない地域があります。そのため羊かヤギの肉を使うことが多いのですが、日本ではそれらの肉を手に入れるのが難しかったため、日本で初めてキーマカレーを提供した時は鶏肉を使ったということです。今でも日本では羊ではなく豚肉や鶏肉を使うことが多いので、キーマカレーも日本のアレンジが入っているんですね。

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