どの季節であっても温泉に入るのは気持ちいいものです。私が住んでいる神奈川県も箱根温泉や湯河原温泉など有名な温泉地があります。しかし箱根といってもエリアが広いためいろいろな温泉が出ています。今回は温泉にはどのくらいの種類があるのか見ていきたいと思います。
温泉には、温度や成分によってさまざまな種類があります。まず温度による分類では、冷鉱泉(25℃未満)、低温泉(25℃以上34℃未満)、温泉(34℃以上42℃未満)、高温泉(42℃以上)の4種類があります12。成分による分類では、日本では10種類の泉質に分けられます。温かいお湯というくくりで見られがちですが、さまざまな分類がなされているんですね。
続いて、それぞれの泉質についても見ていきたいと思います。各泉質は以下のような特徴や効能があります。
単純温泉:含有成分が少なく、刺激が弱い。不眠症やうつ状態などに効果があると言われる。
塩化物泉:塩分を多く含み、保温効果や殺菌効果がある。切り傷や冷え性などに効果があると言われる。
二酸化炭素泉:炭酸ガスを含み、血行を促進する。冷え性や自律神経不安定症などに効果があると言われる。
硫酸塩泉:鎮静効果や肌の再生を助ける。高血圧や脳卒中などに効果があると言われる。
炭酸水素塩泉:皮膚の表面の汚れを洗い流すクレンジング効果がある。美肌の湯として知られる。
含鉄泉:鉄分を多く含み、茶褐色の湯になる。貧血や更年期障害などに効果があると言われる。
硫黄泉:独特の匂いがあり、温泉らしい湯。痰の切れやシミ予防などに効果があると言われる。
酸性泉:抗菌力があり、皮膚病に効果が高いと言われる。刺激が強いため、入浴後は洗い流す必要がある。
放射能泉:放射性物質「ラドン」を含み、免疫力を上げると言われる。痛風や関節リウマチなどに効果があると言われる。
特殊成分を含む療養泉:アルミニウムやヒ素などの特殊な成分を含む温泉。特定の症状に対して効果があると言われる。
これらの温泉は、日本各地に存在します。あまり聞きなれない泉質のものも有るかもしれませんが、自分の好みや目的に合った温泉地を探してみるのも面白いかもしれません。
余談ですが良い温泉の見分け方をお教えします。浴槽から水が溢れていなければ、それはまず循環温泉と言っていいでしょう。塩素殺菌して循環させて使っているので塩素の匂いがします。温泉成分もほとんどなくなっているので家の風呂とほぼ同じです。
良い温泉は源泉掛け流しで加水などしていない本物の温泉です。浴槽からお湯が溢れていて、湯の花の沈殿物があれば本当の温泉なのです。最近は循環させている温泉がほとんどですので、源泉掛け流しの温泉を探してみるのをお勧めします。