ディズニー作品の中で一番有名なキャラクターと言えばミッキーマウスです。ディズニーの象徴的な存在として世界中の人たちから愛されています。ミッキーマウスとあるようにマウス、つまりネズミだと思われがちですが、もともとはネズミではなかったのです。どういうことでしょうか。
ミッキーマウスの生みの親であるウォルト・ディズニーは、ペットとして飼っていたハツカネズミをモデルに生み出したというのが定説となっています。飼っていたネズミを研究して、醜いと思っていた耳・口・足などを大きく描くことで見た目もかわいいキャラクターにしたという説です。しかしこの節は架空のようです。
最も有名な説はウサギです。ウサギとネズミでは似ても似つかないですよね。これがどういうことかというと、ウォルト・ディズニーはもともとウサギの「オズワルド・ザ・ラッキー・ラビット」というキャラクターを考案していました。このウサギのオズワルドをもとにたくさんの短編映画を製作していて人気を博していたのですが、配給元の映画会社ユニバーサル・ピクチャーズにオズワルドの版権を奪われてしまいました。
そこでディズニーは、急いでオズワルドに代わる新キャラクターを作る必要に迫られました。そこで考え付いたのがオズワルドの耳を小さくし、尻尾を伸ばし、ネズミのようなキャラクターに仕立て上げることで完成したのがミッキーマウスです。言われてみればミッキーはオズワルドにかなり似ています。
ミッキーは急いで作ったキャラクターですが、今ではだれもが知っているキャラクターにまで成長しました。丸い耳が2つ、顔も丸いので、黒丸3つのシルエットでミッキーと分かるくらいです。
ディズニーの著作権はとても厳しいので有名です。なぜならユニバーサル・ピクチャーにオズワルドの版権を取られた歴史があるからです。せっかく有名になったミッキーを取られたらたまらんということでしょう。
ちなみに、ディズニーランドがある千葉県舞浜駅(JR京葉線)も、当初は「ディズニーランド駅」という名称にする予定でしたが、ディズニー側に確認を取ったところ、ディズニーランドとは関係のない商業施設が、「ディズニーランド駅前店」というような名前を付けられては困るということで、所在地の名前を採って「舞浜駅」となったのです。