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日本初のプロ野球チームはどこと対戦していたの?

現在の日本のプロ野球チームは12球団あります。チームの数が偶数のため、余ることなくどのチームもどこかのチームと対戦できます。しかし、日本のプロ野球ができた当初、1チームしかなく試合を組むのが大変な状況でした。どのようにして試合を行なっていたのでしょうか。

 

日本のプロ野球チーム第1号は巨人軍です。今の読売ジャイアンツですね。これは良く知られていますが、チームができた時の名前は「大日本東京野球倶楽部」という名称でした。1934年のことです。この時はまだ1チームだけしかありませんでした。

 

2番目にできたチームが「大阪野球倶楽部」で、現在の阪神タイガースの前身になります。大阪野球倶楽部ができたのが1935年です。つまり大日本東京野球倶楽部ができて1年後に作られたチームです。ではそれまでの間、大日本東京野球倶楽部はどのようにして試合を行なっていたのでしょうか。

 

記録によると、大日本東京野球倶楽部はアメリカに渡っています。日本にいても対戦相手がいないのであれば、球団があるアメリカに行こうということです。チームができて3か月後にはサンフランシスコに到着していて、約4か月間の春夏の間に試合をたくさん行っています。

 

アメリカ、カナダ、ハワイを周り、110試合を戦っています。ほぼ毎日試合をしている感じですね。当時のチームメンバーは19人ですので、回していくのはかなり大変だったと思います。とりわけ投手は4人しかいなかったのできつかったと思います。現在のように中継ぎ投手や抑えの投手といった分業制では無かったと思うので、可能な限り先発したら完投が求められました。あと、捕手も2人しかいなかったので、1人が怪我でもしたら残った人の負担は大きかったことでしょう。

 

プロ野球で1チームはやはり寂しいですね。しかし1936年には日本職業野球連盟が設立され7球団が登録されました。東京巨人軍(大日本東京野球倶楽部)、大阪タイガース(大阪野球倶楽部)、名古屋軍、東京セネタース、阪急軍、大東京軍、名古屋金鯱軍の7球団です。なんで奇数なんだよと思いますが、翌年、後楽園イーグルスが加わって8球団でようやく落ち着きました。と思ったら、翌年に南海軍ができ9球団になります。

 

その後、合併だの消滅だのあって6球団になったこともありましたが、今では12球団になり落ち着いています。今後おそらく球団数が奇数になることはないと思われます…

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