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なぜ沖縄だけ真夏でも本土に比べて気温が低いの?

夏真っ盛りの日本列島では、気温がぐんぐん上がり、連日の猛暑日が続くことが多いです。40度を超える場所が毎年のように報じられます。しかし、そんな中でも沖縄だけは比較的涼しい日が続くことがあります。それにはいくつかの理由がありますので、今回はその理由について詳しく説明します。

 

“沖縄の海洋性気候”

沖縄は周囲を海に囲まれているため、海洋性気候の特徴を持っています。海洋性気候とは、海の影響を強く受ける気候のことで、気温の変動が比較的少ないことが特徴です。海は大きな熱容量を持っているため、日中は海水が熱を吸収し、夜になるとその熱を放出します。このため、沖縄では昼と夜の気温差が小さく、極端に暑くなることが少ないのです。でも夜は気温が下がりにくく熱帯夜が多いのも特徴となっています。

 

“フェーン現象が起きにくい”

フェーン現象とは、山を越えて吹き降りる乾いた風が、気温を急激に上昇させる現象です。日本本土の多くの地域では、山が多いため、このフェーン現象が起きやすく、夏には気温が急上昇することがあります。しかし、沖縄には高い山がほとんどないため、フェーン現象の影響を受けにくいのです。そのため、気温が極端に上がることが少なくなっています。

 

“ヒートアイランド現象が少ない”

ヒートアイランド現象とは、都市部でコンクリートやアスファルトが多く、熱がこもりやすくなる現象のことを指します。特に夏には、都市部の気温が周辺地域よりも高くなることがあります。しかし、沖縄の都市部は本土に比べてコンクリートで覆われた面積が少ないため、ヒートアイランド現象の影響を受けにくいのです。これも、沖縄の気温が比較的低く保たれる要因の一つです。

 

“海からの風の影響”

沖縄では常に海からの風が吹き込んでいます。この風が空気を適度に冷やしてくれるため、気温の上昇が抑えられます。特に夏場には、この海風が心地よい涼しさをもたらしてくれます。海風は海の表面近くの冷たい空気を運んでくるため、陸地に吹き込むときに気温を下げる効果があります。これは、沖縄の気温が他の地域に比べて低く保たれる大きな要因の一つです。

 

以上のように、沖縄の気温が夏でも比較的低く保たれる理由は、海洋性気候であること、高い山がないためフェーン現象の影響を受けにくいこと、コンクリートで覆われた地域が少ないためヒートアイランド現象が起きにくいこと、そして海からの風が空気を冷やしてくれることなど、いくつかの要因が重なっています。これらの要因が相まって、沖縄では猛暑日が少なく、夏でも比較的快適に過ごすことができるのです。避暑地として沖縄に行く、良いですね。でも紫外線は本土よりも強いのでそこは気を付けましょう。

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