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水洗トイレはいつから使われているの?

私たちが日常的に使っている水洗トイレ、これがいつから使われているのかって、考えたことはありますか?トイレといえば、今や水洗トイレが当たり前のように存在しますが、実はその歴史はとても古く、長い時をかけて進化してきたのです。

 

最近では、昔ながらの汲み取り式トイレを見たことがないという人も多いかもしれません。でも、驚くことに日本全国で見れば、まだ汲み取り式トイレが現役で使われている場所もあるんですよ。日本の下水道普及率は全国平均で約80%程度で、これを知ると「えっ、まだ汲み取り式トイレがあるの?」と思うかもしれませんね。特に徳島県のように普及率が約18%と低い地域もあるので、場所によっては今でも汲み取り式トイレに出くわすことがあるかもしれません。そんなとき、「なんでまだこんなトイレがあるの?」と思うかもしれませんが、トイレの歴史を知るとその背景が少し理解できるかもしれません。

 

さて、水洗トイレの歴史に戻りましょう。実は水洗トイレはかなり古い時代から使われていたんです。例えば、エーゲ海に浮かぶクレタ島という場所があります。そこにはクノッソス宮殿という古代の宮殿があったのですが、その遺跡から紀元前1600年から前1500年ごろの水洗トイレが発見されています。この時代にすでに水を使って汚物を流す仕組みが存在していたのは驚きですよね。さらに、日本でも古い時代から水洗トイレが使われていた証拠が残っています。奈良県で発見された遺跡には、3世紀から4世紀ごろの水洗トイレの痕跡が確認されています。これを知ると、水洗トイレは世界中で長い歴史を持っていることが分かります。

 

また、戦国時代の名将として知られる武田信玄も実は水洗トイレを使っていたと言われています。彼のトイレは、現代のように自動で水が流れるわけではなく、用を足した後に家臣が水を流すという人力の水洗トイレだったそうです。戦国時代の武将が水洗トイレを使っていたなんて、ちょっと驚きですよね。

 

そして、私たちが現在使っているような水洗トイレが日本に登場したのは、明治時代のことです。当時、外国人が住んでいた横浜の外国人居留地で、下水道が整備されたことにより、水洗トイレの設置が可能になりました。ここから、少しずつ日本中に広まっていったのです。明治時代の横浜から始まったこの新しいトイレの技術は、その後の日本のトイレ文化を大きく変えることになりました。

 

今では、私たちが普通に使っている水洗トイレですが、その背景には何千年にもわたる歴史がありました。トイレという日常的な存在が、実はこんなにも長い歴史とともに進化してきたことを知ると、なんだか身近な存在がちょっと特別に感じられますね。

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