ちょっとした疑問に答えるブログ

ふと疑問に思う「なぜ?」「どうして?」「〇〇って何?」に答えるブログです。

なんで夏が過ぎると寂しくなるの?

「今年も暑い夏だった」なんてことを毎年言っていますよね。早く夏が終わってくれと何度思ったことでしょうか。でも夏が過ぎて朝晩が涼しくなってくると別の感情がでてきます。それは寂しさです。あんなに秋を待ち焦がれていたのに、夏が過ぎると寂しく感じるのは、多くの人にとって不思議な現象ですね。実は、夏が終わると寂しさを感じる理由はさまざまあります。

 

まず一つ目の理由は、日が短くなることです。夏の間は日が長く、夜も明るい時間が多いので、活動的に過ごしやすいです。しかし、秋になると日が沈む時間が早まり、夕方には暗くなります。この暗さが、私たちの気持ちに影響を与え、少し静かで落ち着いた気分を引き起こすのです。

 

次に、夏休みや旅行、実家に帰省など大きなイベントが終わることで、楽しい思い出が過去のものとなり、そのギャップが寂しさを感じさせます。多くの人にとってバーベキューや花火大会、海や山での活動など、外で友達や家族と過ごす時間が増えるため、夏の間はとても賑やかな季節で、とりわけ多くの子供にとって夏は一年の中でも非日常的な経験を楽しめる季節でもあります。ですが、その反動で、夏が終わると「もうあんなに楽しい時間は過ごせないのかな…」と感じてしまうのです。

 

さらに、秋は自然の変化が大きく、木の葉が落ちたり、気温が下がったりします。夏の時期は緑が多かったのに、秋には赤や茶色の葉っぱが目に入ってきます。風も冷たくなったりして季節の移り変わりを感じます。この季節の移り変わりは、美しさと同時に、ものごとの終わりや別れを象徴しているように感じることがあり、特に自然が身近な人ほど、こうした変化が心に響きやすいようです。

 

もう一つの理由として、人間の体内リズムが影響することも考えられます。夏は日照時間が長く、体も活発に動きやすいですが、秋になると自然と活動が落ち着きます。このリズムの変化に体が対応しきれず、心も少しずつ静かになっていくのです。

 

最後に、季節の変わり目は、新しい始まりを意味することが多いですが、同時に「次に何が待っているのか」という不安も感じる時期です。夏の終わりは、楽しい思い出が過去に移り、新しい季節への準備が始まる節目でもあります。この「終わり」と「始まり」の間の不安が、寂しさを引き起こすこともあるのです。

 

夏が終わると、確かに少し寂しく感じることがありますが、それは自然な感情なんでしょう。秋は「芸術の秋」や「読書の秋」とも言われています。この季節の移ろいを楽しみながら、自分のペースで新しい季節を迎えることが、心のバランスを保つコツかもしれません。

にほんブログ村 教育ブログ 社会科教育へ
にほんブログ村