貴殿のふとした疑問に答えるブログ

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ロープウェイ・ゴンドラ・チェアリフト それぞれの違いは? これらのメリットは?

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写真:wikipediaから引用 (ロープウェイ)

 

ロープウェイ・ゴンドラ・チェアリフト、これらはスキー場や観光地などに行くと見かけます。これら停留所と停留所の間にスチールロープをかけて、そのロープに吊り下げた輸送用機器が人や貨物を乗せ、輸送を行う交通機関を索道(さくどう)といいます。
索道輸送設備は、現在、日本国内において約2,400基も稼動しているようです。まぁスキー場に行けば必ずといっていいほどありますからね。

 

索道は、スキー場や山など、急斜面を登るのに有効な乗り物です。同じ地形でほかの交通と比較すると、建設コストを低廉に抑えることができます。

 

では、ロープウェイ・ゴンドラ・チェアリフト、それぞれどんな特色があるのでしょうか?

 

ロープウェイ
観光地に多く使われていますね。ドアの付いた密閉式の搬器(車両)であることが多いですが、窓が開閉可能なものもあります。搬器を懸垂しているロープとけん引するロープが別々で2本のロープを用いています。また定員は十数名から100名くらい運べる大型のロープウェイもあります。そして大体は時刻表があります。いっぱい人を載せられるぶん、停留所で待つ必要がありますね。ほとんどが2車両で行き来しています。

 

ゴンドラ
正式にはゴンドラリフトと呼びます。1本のロープに吊るされた箱型の乗り物です。ロープウェイとの違いは定員の数で、4名から12名程度と少なめです。しかし利用客に応じて搬器の数を調整できるのも特徴です。時刻表は無いです。停留所間をぐるぐる回っています。

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写真:wikipediaから引用 (ゴンドラ)

 

チェアリフト
最もよく使われている搬器です。1つの搬器で1人~8人を搬送でき、搬器の前方で待機し、搬器に直接座ります。スキー場や観光地など、さまざまな場所で利用されている乗り物です。当然時刻表はありません。停留所間をぐるぐる回っています。

 

ロープウェイやゴンドラリフトは、スキー場や山岳地帯だけでなく都市交通としても用いられています。都市部で使うメリットととして、
・空中を通るため、都市空間を有効活用できます。
・自動循環式(停留所間をぐるぐる回っている)の場合は待ち時間がなく、定時制に優れます。
・道路渋滞や交通事故に左右されません。
・橋やトンネルが不要で無人運転も可能なため、建設・維持費等のコストを抑えられます。
・排気ガスや騒音が少なく環境への負担が少ないです。

 

都市索道で有名なのが、ニューヨークにあるロープウェイです。ミッドタウンとルースベルト島を結んでいて、通勤通学として、観光用として親しまれています。東京や横浜でも都市索道の構想が出ているようですので、こちらも実現したら人気が出そうですね。

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