貴殿のふとした疑問に答えるブログ

ふと疑問に思う「なぜ?」「どうして?」「〇〇って何?」に答えるブログです。

【餃子】宇都宮餃子と浜松餃子、また中国の餃子とどう違うの?

f:id:pointia:20200213234851j:plain

餃子と言ったらどこを思い浮かべますか?おそらく宇都宮(栃木県)か浜松(静岡県)をイメージするのではないでしょうか。消費量日本一をかけて競い合っていますね。この2つにはどんな違いがあるのでしょうか。

 

【宇都宮餃子】
宇都宮は初めて餃子による観光PRを行なった自治体です。戦後、大日本帝国陸軍第14師団が、満州から引きあげてきた際に本場の餃子の製法を持ち込んだのが始まりといわれています。

 

当時の日本は、食料不足でみんな飢えていた時代です。豚肉、ニラ、ニンニクが入っていて、スタミナのつく餃子は、瞬く間に人気となりました。餃子文化が今でも受け継がれています。そして1人前が200円から300円とおやつ感覚で食すこともできます。タレは酢だけという人が多いようです。

 

f:id:pointia:20200213234913j:plain

【浜松餃子】
浜松餃子の特徴はキャベツをふんだんに使用することで、甘めでジューシーな餃子です。そして盛り付けですが、宇都宮餃子は横長の皿に5,6個を盛りますが、浜松餃子は餃子を円形に並べて焼くという特色があり、その上にもやしを乗せます。店ごとに秘伝のタレが用いられています。

 

2つの違いを見てみました。では本場中国の餃子はどんなものなのでしょうか?

 

【中国餃子】
本場中国では、餃子といえば、水餃子を指すのが普通です。焼き餃子もありますが人気かと言われれば疑問です。日本式の餃子を前面に出して2005年に中国に進出した「餃子の王将」も2014年に撤退を発表しています。中国ではやはり焼き餃子より水餃子のようです。餃子の皮も日本に比べて厚いです。

 

中国では餃子というのは縁起の良い食べ物として、祝いの席には頻繁に登場します(もちろん水餃子)。餃子の形が銀子に似ているので縁起がいい食べ物だそうです。中国では年越し蕎麦ならぬ、年越し餃子を食べて新年を迎えます。

 

対して日本で餃子といえば、焼き餃子が主流で、祝いの席で餃子は食べないですよね。最近では、水餃子が食べられる店も増えてはいますが、やはり焼き餃子の店が一般的となっています。そして皿に乗って出される時は、焼き目の付いている底の部分を上にしますが、中国では底の部分を下にしますので、ひだ(折り目)がある部分が上になります。

 

中国で焼き餃子が無いのは諸説ありますが、中華鍋(底が反っている鍋)だと上手く餃子を焼くことができないので、水餃子が主流なんだそうです。対して日本では、フライパンの底が平たいので焼き餃子を皿にひっくり返すのには得意ということで焼き餃子が流行ったと言われています。

にほんブログ村 教育ブログ 社会科教育へ
にほんブログ村