昔は店舗(小売店)に足を運んで商品を購入していましたが、最近ではAmazonなどのネットショッピングを活用する人も増えています。購入ボタンを押せば1日や2日で商品が手元に届くとても便利な世の中になりました。ひとえに物流の発達によってなしえる業です。物流はわたしたちの生活に欠かすことのできないライフラインの一つなのです。では物流とは何でしょうか?
一般に物流とは、モノ(商品)が生産され、消費者にいたるまでのモノの流れのことを指します。ネットショッピングなどでは最終的にトラックで運ばれてきますので、ずっとトラックだけで運ばれているんだろうと考えてしまいますが、実際は飛行機や鉄道、船舶も用いられています。輸送手段はさまざまです。
物流の仕事には、大きくわけると輸送、保管、荷役(にやく)、包装、流通加工、情報管理の6つの分野があります。どのような役割があるのでしょうか。
―輸送―
トラックや鉄道などの輸送手段を用いて、ある場所から別の場所に運ぶ仕事。英語で〇〇Transportと書かれていれば輸送関係の会社ですね。
―保管―
生産したものを倉庫や物流センターなどに保管しておく仕事。
―荷役―
輸送手段への積みおろしや倉庫などへの出し入れを行う仕事。フォークリフトやクレーン車はここで活躍します。
―包装―
モノを保護し、運びやすくするための仕事。包装することで、品質を保全し、内容品を保護するのに役立っています。
―流通加工―
物流の過程で、商品の数を揃え、組みあわせたり、値札を付けるなど、貨物にいろいろな加工を行う仕事。流通の段階において、商品の価値を高める目的で種々の加工を施します。
―情報管理―
上記の全ての仕事に関係する、モノを動かすために必要な情報を管理する仕事。配車管理、車両位置管理、温度管理などがこの中に入ります。物流を円滑にするためのシステムです。
これらの工程を経て、私たちの手元に商品が届くということです。
昔は飛脚や馬車などで荷物を運んでいたことを考えると、現代の物流はとても発達しましたね。商品はすぐに届きますし、発送元が海外であろうとピンポイントで自宅に届きます。感謝しながら「購入する」ボタンを押したいと思います。