2020年から本格的に5Gになっていきます。5GというのはGeneration5の略で、日本語で言えば「第5世代移動通信システム」というものです。今までは4Gだった通信環境が一段階上がります。5Gになることのメリットの一番は通信速度が超高速になることです。現在2時間の映画をスマートホンにダウンロードするとしたら、かなりの時間がかかってしまいますが、通信環境が5Gになれば3秒程度でダウンロードすることが可能になります。4Gに比べて約100倍速くなるようです。
5Gが普及し、通信速度が速くなるにつれて、インターネット上に動画が爆発的に増えていくことが予想されます。今までは文字や写真がインターネット上で主役でしたが、これからは動画が主役になります。現在でもYouTubeなどを通して動画を見る方は多いですが、今後は世界中で増えてゆきます。
そうなるとテレビはどうなるのでしょうか?もうオワコンになってしまうのでしょうか。
実際そう感じることもあるでしょうが、おそらくテレビはまだまだ生き残っていくことでしょう。なぜかと言いますと、5Gで通信速度が飛躍的に上がったとしても、アップされた動画の質が悪かったり、面白くなかったりすれば見る人はいません。反対にテレビでも質の良い作品は多くの人が見ます。大事なのは作品の「質」ということです。
2019年に旋風を起こしたラグビーが良い例です。日本戦の視聴率が40%以上を記録しました。この数字は日本国民の5000万人がテレビを視聴したことになります。サッカーのワールドカップやプロ野球など、やはりLIVE放送ではテレビに軍配が上がります。YouTubeで5000万人が一度に見るということはありませんし、LIVEで取り上げられていないことがほとんどです。また、大災害があれば動画サイトを開くのではなく、真っ先にテレビを付けるのではないでしょうか。
このように、自分の見たい作品や知りたい情報がYouTubeやアマゾンプライムビデオなのか、それともテレビなのかで見る媒体が変わってくるということです。
YouTubeなどを見てみますと、素人だけではなくその道のプロ(スポーツ選手、歌手、評論家など)が参入して、質の高い動画をアップしています。ですからテレビ業界も「もっと良い作品を作っていかなきゃ」というプレッシャーがかかり、プラスの相乗効果が生まれていくのです。
長期的な目線で見なければなりませんが、今後の通信状況によって世界がどのように変わっていくのか楽しみでもありますね。