先日ネットニュースで、年配者がクルーズ船で生活しているという記事を目にしました。そんなことあるんかいな!と思ってしまいますが、実際に海外ではクルーズ船に暮らしている方は少なくないようです。海外に目を向けてみると世界のクルーズ人口は2200万人を越えていて、クルーズは一般的なレジャーの1つになっています。
日本でもここ数十年で大型クルーズ船の人気が高まってきました。食事やダンス、プールや映画など船内で楽しむことができます。若い人が多いと思いがちですが、乗客の年齢層は高く、仕事をリタイアした方々がたくさん乗っています。その中には車椅子や歩行補助器を使っている人も多いようです。それでも楽しめるのが大型クルーズ船です。
まず朝起きたらデッキに出てお散歩ができます。そして朝食を食べ、午前中はプールに入り日光浴したり、ゲームを楽しみ、昼食になります。午後は催し物に参加し、夕方は海を見ながらお酒を飲み、夕食を楽しみます。食後は読書や映画やダンスをし、風呂に入って寝る。だいたいこんな感じで1日が過ぎていきます。食べ放題かつ娯楽もたくさんあって1人1万円のクルーズもありますので人気なのはいうまでもありません。
しかし、なぜ大型クルーズ船が「動く老人ホーム」と呼べるのでしょうか。なぜなら部屋の掃除は定期的に行ってくれるし、食事も好きな時に好きなものを取りに行けばいいので用意や後片付けが不要です。船内で買い物も楽しめます。加えて、船にはお医者さんも常駐していて24時間対応してくれます。車椅子に乗っていればクルーが助けてもくれます。そして旅まで出来ますのでアクティブな高齢者にはうってつけです。ですから余生を楽しみたい年金受給者が多く乗っているのも頷けます。
アメリカでは23年間クルーズ船暮らしをしている方がいると何かの記事で見ました。今でも続けているそうです。日本ではまだ余生を船の上で過ごそうという雰囲気はありませんが、海外の人はクルーズ船の旅が一般的なレジャーになっているため、そこを終の棲家にしている人もいるようです。
皆さんはこのような生活してみたいですか。今後、日本でも年配者が増えるので、こんな形態の老人ホームが1つくらいあってもいいかもしれませんね。