貴殿のふとした疑問に答えるブログ

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灯台の光にはどんな意味があるの?

伊良湖岬灯台

よく岬の先端に灯台が建っています。ほとんどが白い塔のようでチェスの駒のような形をしています。灯台の歴史は古く、紀元前7世紀ごろには灯台があったと言われています。当時は最上部で火を灯すことで航海の目印としての役割を果たしていたのです。今はコンクリート製でライトを灯していますが、2500年以上経っても同じように使われているのは感慨深いですね。

 

灯台は大きく2つに分かれます。陸地があることを知らせる目的、また船の位置を確認させるための目標となる沿岸灯台。もう一つは港湾の所在や港口などを示す防波堤灯台です。港にある灯台は赤いものも有ります。

 

灯台の光は、海を航行する船舶にさまざまな情報を与えるために多くの色が使われています。白、赤、緑、黄、オレンジなどが使われています。色を変えているのは近くにある灯台と見間違えずにすむよう区別しているのです。加えて、光り方(灯質)も違っていて何秒おきに光るのかなど識別できるようにしてあります。

 

光の強さや光の到達距離は目的によって異なります。遠距離からの目印用の灯台は、島や岬の先にあり、光度も強く到達距離も長いです。いっぽう、近海を航行する船や港に出入りする船のために設けられた灯台は、防波堤の先端や暗礁などの危険物の近くにあり、光度が弱く到達距離も短いです。

 

灯台ではありませんが、光で船に知らせるものとして、岩礁や浅瀬などに設置されている灯標識や、海の上に浮かべてある灯浮標があります。灯台同様に色や光り方によって船に適切な指示を与えているのです。

 

日本は海に囲まれている島国ということもあり、灯台が3000基以上設置されています。いずれの灯台も無人ではありますが、毎日暗い海を照らし続けているのです。

 

ちなみに世界灯台100選の中に、日本の灯台が5つ選ばれています。姫埼灯台、犬吠埼灯台、神子元島灯台、美保関灯台、出雲日御碕灯台です。歴史的文化財的価値の高さなどで選ばれています。

 

ダムカードやマンホールカードのように灯台カードも存在します。灯台は無人なので現地に行って設置されている二次元コード(QRコード)を読み取ることでもらえます。海上保安庁が電子版の灯台カードを作成・配布していますので、皆さんも灯台に興味が出てきましたら一度訪れてみるのはいかがでしょうか。

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