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駅から離れたところにあるバスターミナル なんでそこに作ったの?

広島バスセンター

バスセンターやバスターミナルは駅の近くに作られることが多いです。多くの人が利用するバスタ新宿や東京駅高速バスターミナルなどは駅のすぐそばです。札幌駅や仙台駅、三ノ宮駅や高松駅などの地方都市でも駅の近くです。そんななか、駅から離れているバスターミナルがいくつかあります。なんで駅から離れているのでしょうか。そうするメリットは何でしょうか。

 

駅から離れているバスターミナルとして広島バスセンターや熊本桜町バスターミナルが有名です。広島バスセンターは広島駅から約2km離れています。熊本桜町バスターミナルも熊本駅から約2km離れています。どちらも徒歩で25分かかります。歩くにはちょっと距離がありますね。

 

駅から離れた場所にバスターミナルを作ったのには訳があります。そのヒントが岡山にありました。岡山駅から歩いて17分くらいで天満屋バスステーションがあります。駅からの距離は1.3kmです。この天満屋というのはデパートで、1949年にデパートに併設する形でバスターミナルができました。日本初のデパート接続型バスターミナルです。

 

当時、天満屋がモデルとしたのが阪急電鉄の梅田駅です。梅田駅は阪急電鉄のターミナル駅でそこに阪急百貨店を作りました。阪急電車に乗って梅田に来て、阪急百貨店で買い物をするという私鉄経営モデルを確立させました。つまり天満屋はそのバスバージョンを岡山で行なったのです。

 

この天満屋バスステーションは成功をおさめます。百貨店の思惑通りたくさんの客がバスに乗ってやってきたのです。これにあやかる形で、広島バスステーションも駅から離れた場所にあり、そごう百貨店にも直結しています。

 

バスターミナルを作ることで、一つの場所に複数のバス会社集まり利便性が増しますし、バスターミナルと駅の間をつなぐことで通勤通学や買い物客でにぎわう路線にもなるのです。独立型バスセンターにはそれなりのメリットがあったんですね。

 

日本は鉄道大国なので駅が中心となって街を形成していきましたが、城下町など古くからある街では必ずしも駅が中心ではなく、離れた場所に市街地があったりします。なので岡山、広島、熊本などは離れた場所に作った方が都合が良かったんですね。

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